鈴木、濃野、関川! 鹿島が3発で横浜FMとの国立決戦制し4連勝! 首位・町田と勝ち点で並ぶ
明治安田J1リーグ第17節の鹿島アントラーズvs横浜F・マリノスが1日に国立競技場で開催された。 【動画】鈴木、濃野、関川弾で横浜FM撃破! 前節の北海道コンサドーレ戦を3-0で勝利し、3連勝含め現在7試合負けなしで2位に位置する好調の鹿島。今節に向けては前節と同様のメンバーを先発のピッチに送り出した。 一方、アジアタイトルを逃したAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝から迎えた第9節延期分の柏レイソル戦を4-0で勝利した横浜FMは、2試合未消化で13位に位置。今節では前節負傷交代したGKポープ・ウィリアム、同試合でハーフタイムにピッチを退いた松原健に代えて、GK飯倉大樹と加藤蓮を先発に起用した。 Jリーグが開幕した1993年から“オリジナル10”としてリーグを牽引し、その中で唯一J1に居続けている鹿島と横浜FMの一戦。序盤から互いに球際で激しさを見せる中、まずは鹿島が7分、左サイドで鈴木優磨、名古新太郎とつなぎ、仲間隼斗のクロスをファーサイドに走り込んだ濃野公人が右足で合わせるも、枠を捉えられない。 すると10分、このピンチを凌いだ横浜FMが先制。敵陣での渡辺皓太のボール奪取から井上健太がボックス左手前からカットインシュート。GK早川友基が弾いたボールをゴール前のアンデルソン・ロペスが左足で押し込んだ。 前節ハットトリックを達成したアンデルソン・ロペスの2試合連続ゴールで幸先良く先制に成功した横浜FMは14分、19分とヤン・マテウスが右サイドから2度立て続けにゴールに迫るなど、鹿島を攻め立てる。 追いかける鹿島も22分、右CKの流れから混戦になったところを植田のヘディングパスに名古がボックス右からボレーシュート。しかし、枠を捉えたボールはGK飯倉に阻まれた。 前半半ばを過ぎると、鹿島がゴールを匂わせ始める。32分、ボックス右手前でFKを獲得すると、名古がファーサイドにクロスを供給。競り勝った植田直通が折り返し、中央の関川郁万が頭で押し込んだ。しかし、VARの結果、関川のオフサイドの判定でゴールは認められない。さらに35分にはセカンドを回収した佐野海舟の持ち上がりから、鈴木が左サイドからクロス。最後は濃野が左足でシュートを放つが、GK飯倉に右足一本で防がれた。 GK飯倉を中心に鹿島にゴールを許さない横浜FMは44分にリードを広げるチャンスが。ボックス左手前の永戸勝也がヤン・マテウスとのワンツーでボックス内に侵攻し、左足で合わせたボールがゴール前のアンデルソン・ロペスの元へ。だが、左足で放ったシュートはわずかにゴール右外へとはずれてしまい、追加点とはならない。 1点を追う鹿島は後半開始から師岡柊生に代えてチャヴリッチを投入して攻勢を強める。その鹿島は49分、縦パスを受けた鈴木が敵陣中央から相手最終ラインの背後へ浮き球のスルーパス。仲間が抜け出してGKとの一対一を迎えるも迷いを見せてしまい、追走してきた上島拓巳のディフェンスに遭い、チャンスをモノにできない。 それでも57分、好調・鹿島を支えるエースがついに横浜FMの牙城を崩す。名古が右サイドを抜け出してクロスを送ると、チャヴリッチのヘディングは相手DFに直撃。それでもファーサイドに流れたボールを鈴木が左足を振り抜き、ボールは加藤の股を通過し、GK飯倉の左足に当たってゴールに吸い込まれた。 追いつかれた横浜FMは62分、天野の左CKを中央でエドゥアルドが競り勝つ。ボール右を捉えたヘディングシュートに対してGK早川が素早い反応を見せて勝ち越しゴールを許さない。 1-1となったゲームは終盤にかけてより一層激しさを増し、攻防の中で両者がヒートアップする場面も。そんな中、鹿島がついに逆転に成功する。74分、鈴木からパスを受けた知念が左サイドからボックス手前に持ち込み、ボックス右にラストパス。これを受けた濃野が右足でシュートを放つと、相手DFに当たってボールはニアサイドを射抜いた。 濃野の今季5ゴール目で逆転に成功した鹿島はさらに84分、敵陣中央左でFKを獲得。途中出場の樋口雄太のクロスを関川が頭で合わせてゴールへ叩き込んだ。 リードを広げ勝利を大きく手繰り寄せた鹿島は、後半アディショナルタイムに横浜FMの植中朝日にゴールを許すも、3-2と逃げ切り成功。鹿島は4連勝を達成し8試合無敗に。同時刻にキックオフを迎えたFC町田ゼルビアvsアルビレックス新潟で、首位の町田が1-3で敗れたことで、首位と同勝ち点で並んだ。対する横浜FMは3試合ぶりの黒星を喫している。