週明けは広く雨 9日ごろ「今季一番の寒気」襲来 九州なども雪に 週間天気
ロシアはマイナス50℃以下の極寒 「今季一番の寒気」9日ごろ日本に
上の図は、年末の上空1500メートル付近の気温です。東シベリア付近は、平年より低い青色のエリアになっています。クリスマスを過ぎたころから、北極の寒気が東シベリアに流れ出したこともあり、ピーク時は、マイナス36℃くらいの寒気の流れ込みになりました。 ロシアのオイミャコンでは、12月27日に、今季初めて日最低気温マイナス50℃以下を観測、その後もマイナス50℃以下が続き、31日と1月1日はマイナス55℃以下を観測しました。 さて、「冬将軍」という言葉がありますが、この言葉の由来は、1812年のロシア戦役で「ナポレオンはGeneral Frost(厳寒将軍・霜将軍)に負けた」と、イギリスの新聞が報じ、日本では「冬将軍」と翻訳されたともいわれています。 今回、ロシアに極寒をもたらしている「冬将軍」は、次第に南下する見込みです。勢力は衰退するものの、中国の北京では、7日と8日の最低気温はマイナス10℃以下と、今シーズン最も低くなる予想です。日本には、9日ごろ西回りで襲来となり、上空1500メートル付近でマイナス9℃以下の寒気が、本州の南まで流れ込む見込みです。9日ごろに予想される寒気は、平年より7℃くらい低く、真冬に数回しか流れ込むことのない「今季一番の寒気」です。
日本気象協会 本社 白石 圭子