近藤真彦「アイドルをやっていた過去が邪魔になるときがあった」その理由とは?
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、歌手、俳優、実業家でレーサーでもある近藤真彦さんとギタリストのMIYAVIさん。ここではアイドルという肩書きについて語り合いました。
◆“アイドル”という肩書きが邪魔に…
MIYAVI:言うたら僕らは“かっこいいのが仕事”じゃないですか。かっこよくないとダメというか、男も女も“カッコいいって言わせてなんぼ”の仕事をしているから、モテるということが当たり前じゃないけど、ドキドキさせるのが仕事というか。 近藤:そうなの。俺はアイドルとしてデビューさせてもらったけど、アイドルって、ギタリストとかロックアーティスト、渋い俳優とかには一生なれないんだよね。なぜなら(辞めた後も)“アイドル”のイメージがついてきちゃうから。だから、ある時期(“アイドル”の肩書きが)邪魔になるときがあった。 例えば(ギタリストの)野村義男さんも出が僕らと同じだから、当時はアイドルチックな歌を歌っていたこともあるし、「3年B組金八先生」(TBS系)でデビューしているから(ギタリストとして)見ない人もいるわけよ。 MIYAVI:そもそも金八先生に出ていたんですか!? 近藤:俺と田原(俊彦)くんとよっちゃん(野村義男さん)と3人で出ていたんだよ。そこから、よっちゃんは(ギタリストになるために)本当に一生懸命頑張って良いミュージシャンになったんだけど、やっぱりアイドルをやっていた過去があると難しいって感じるよね。 MIYAVI:それでいうと、マッチさんは道を切り開いていきましたよね。 近藤:どういうこと? MIYAVI:“アイドル”としてのキャリアがあろうとも、自分の好きな道を突き進んでいったというか。僕が偉そうなことは言えないですけど、(アイドルが)ギターが好きだったり、演劇が好きだったり、そういうのって“アイドル”っていうものに対する反動だと思うんですよ。 俺たちロックミュージシャンにもそういう部分があって、もちろん「ワー」「キャー」と歓声をあげてくれることに対して感謝しているし、それに応えたい気持ちはあるけど、男として“それだけでいいんだろうか?”みたいな。それに、海外だと(日本の)アイドル感が通用しないじゃないですか。 近藤:それはある。 MIYAVI:(海外では)自分の実力でぶちかまさないと認めてもらえない部分があった。そういう意味では、マッチさんはそこを切り開きましたよね。 (TOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」より)