後輩芸人たちの相次ぐ不祥事に傷心中…明石家さんまを直撃「『吉本背負わない』発言の真意」
「エゾリスがどんぐり食べているのを見てボロボロ泣いてもうた……」 10月中旬に放送された『踊る!さんま御殿!!3時間スペシャル』(日本テレビ系)での明石家さんま(69)のこの発言により、多くの共演者や視聴者から、そのメンタルを心配する声があがった。 【オシャレな私服写真】超多忙……!ピンクシャツで次の仕事に向かう「おつかれな姿」 ’19年に報道された『お笑い芸人による闇営業問題』を皮切りに、近年では『ダウンタウン』松本人志(61)の性加害疑惑や『ジャングルポケット』斉藤慎二(42)の解雇など、多くの不祥事に揺れている吉本興業。そんな吉本の大御所であるさんまにとって、後輩芸人たちの相次ぐ不祥事は自分のことのようにつらい出来事なのだろう。そういった背景からか、10月7日に発表された斉藤の解雇を巡っては自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で「もう吉本を背負うのはやめる」と発言。翌日にはネットニュースになったほどだった。 面倒見がよく、思いやりにあふれているさんまは後輩芸人からも慕われている。そんなさんまは今の吉本興業やお笑い界について、本心では何を思い、何を考えているのか。その思いに触れるべく、仕事終わりのさんまに声をかけた。 ◆問いかけに語った思い 10月下旬の夜7時過ぎ、本誌は都内でさんまが長年愛用している高級車を発見した。この日は霧のような小雨が降り、視界が悪かった。 それにもかかわらず近付いてきた記者に気付いたさんまは、運転席側の窓をゆっくりと開け、直撃に応じてくれた。 「何やってんの」 ーーすみません。こんばんは。『フライデー』と申します。 「はいよー」 ーー先週の『おれはもう〝よしもと〟を背負わない。もう後輩の心配はしない』といった発言についてですが……。 「おう、ほんまや!」 ◆吉本への要望はない 記者の問いかけに淀みなく答えるさんま。吉本興業への思いについて水を向けると、これまたあっけらかんと答えた。 ーー何か、会社に対しての要望みたいなものはあるんですか。 「ないよ」 ーーこのタイミングで発言したということは、やはりこれまで背負っているものが大きく、苦しく感じるところがあったんですか。 「苦しくなんか……(苦笑)。勝手にしょって(背負って)いるだけやろ」 ーーさんまさんが? 「おう。せやから、頼まれてもいないのに、俺が勝手なだけやから。ほんで俺、もう『よしもと』じゃないからな。『よしもと』に籍はおいてるけど。フリーの事務所だから」 ーーさんまさんくらいになると……岡本(昭彦)社長や会社の方も、アドバイスのようなものを求めてきたりするのではないですか。 「ないないない」 ーー何もないんですか。 「ないよ。ほんじゃ、頼むで! 行くわ、もう! 仕事や!」 車の窓を再び閉めると、次の現場に向かうために颯爽と車で走り去っていった。 勝手に背負って、勝手に傷ついて、勝手にしていることだから――。いろいろなものを抱え込みながら、それでも「自分が悪い」とでも言いたげだったさんま。その責任感の一部でも、後輩や事務所関係に届いているのだろうか。
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