大金星の大社・エース左腕は「逆転の報徳」振り切り完投!好投手・今朝丸対策も万全で「速さは感じなかった」【24年・夏甲子園】
<第106回全国高校野球選手権大会:大社3ー1報徳学園>◇11日◇1回戦◇甲子園 63年ぶり夏1勝をあげた大社。9回1失点完投勝利をあげたエースの馬庭 優太投手(3年)に「満身創痍の中、タフな試合でしたけど仲間を信じて投げた結果がこの勝利に繋がったと思います」と指揮官の石飛 文太監督も手放しだった。 【一覧】報徳学園vs大社 スターティングメンバー 8回まで完封ペースも9回には代打の貞岡 拓磨内野手(3年)に適時打を許した。なおも二死一、二塁とピンチが続いたが「逆転の報徳というイメージがあった。警戒はしていたが勝つことができてよかった。配球についてはすべて石原(勇翔捕手・3年)に任せて、自分の球を投げることだけを信じていた」と大歓声の中、腕を振って勝利を手にした。石原も「イニングごとに配球のパターンを切り替えた」と馬庭を好リード。変化球を巧みに使った投球で報徳打線を手玉に取った。 打線も初回から2点を奪って試合を優位に進めた。好投手・今朝丸 裕喜投手(3年)には「15メートルぐらいの距離から強めに投げてもらい、体感速度が速い中での打撃練習をしたので、それほど速さは感じなかった」と石原が語ったように、初回から連打が飛び出し、対策の成果を発揮。先制打を放った下条 心之介外野手(3年)も「初回のヒットは直球中心の配球だったので助かった」と見事な読みを見せていた。それでも「2打席目以降は変化球も交えて打てる気がしなかった」と今朝丸の実力を実感。2番手以降も得点を奪うことが出来なかったが、序盤のリードを守り切った。