『ガンダム』フラウ・ボゥは結局アムロをどう思っていたの? そこに恋心はあったのか
マチルダに恋をするアムロに、嫉妬するフラウ
突然ですが、みなさんは「ガールフレンド」という言葉をどのように解釈しているでしょうか。交際している彼女と捉えたり、男性から見た異性の友達と捉えたりなど、人によって受け止め方が違うかもしれません。 【当てて…るわけではない】こちらアムロとフラウの関係が垣間見えるシーンカットです 話は変わって、「ガンダム」シリーズの第1作目『機動戦士ガンダム』には、「フラウ・ボゥ」という女性キャラが登場します。アニメ公式サイトでは「アムロのガールフレンド」と記されているものの、作中を見る限り、付き合っているカップルのような描写はありません。結果を言えば、最終的にフラウは、主人公の「アムロ・レイ」ではなく、「ホワイトベース」クルーの一員「ハヤト・コバヤシ」と結婚しました。 恐らく異性の友達という意味での「ガールフレンド」だったのだと推測できますが、個人的には、フラウの様子を見る限り、アムロに好意を寄せていた時期は、確かにあったと受け止めています。なぜフラウは、アムロを結婚相手として選ばなかったのでしょうか。 ご存じの通り、アムロは「サイド7」にジオン軍の「ザクII」が奇襲をしかけてきたことにより、成り行きで「ガンダム」に搭乗し、その後は、ガンダムのパイロットとして活躍します。フラウもホワイトベースクルーの一員となり、通信担当や孤児の「カツ」、「レツ」、「キッカ」のお世話などを担うことになりました。 それまでのふたりといえば、フラウは、父の留守をいいことに趣味の機械いじりに勤しむアムロの世話をするなどしており、第1話の彼女の様子を見る限りは、「母と父がそばにいないアムロのために寄り添う」という印象が強いように思います。 アムロとフラウがホワイトベースクルーになってから以降も、フラウはアムロに対して「爪を噛むクセを指摘する」「ガンダムへの搭乗を促す」といったように、サイド7での生活と同様にアムロの面倒を見ていた様子がうかがえます。 ここまでの段階で、これが好意からくるものなのか、母性によるものなのか判然としないままでしたが、アムロがミデア補給部隊の隊長「マチルダ・アジャン」と出会った辺りで、フラウの言動に変化が見られます。 マチルダといえばアムロの初恋の人として知られるキャラクターで、アムロは、惚れてしまったマチルダに自ら関わろうとしていました。 これを察したフラウは、アムロを彼の部屋の前で待ちぶせし、アムロが帰ってくると「どこに行ってたの?」と悲しい表情で問いかけています。フラウに無頓着なアムロは、彼女の気持ちを察することができず、「なんだい?」と冷たく対応し、フラウも諦めて「何でもないわ」と言って、その場から立ち去るのでした。 その後のブリッジのシーンとあわせ、フラウの、マチルダに対する嫉妬の表現としてわかりやすく、この様子から、フラウはアムロに異性として好意を寄せていた可能性があったと推測します。