超速テンポに素手で打球ストップ 東海大相模・石田、惜敗も堂々 交流試合
2020年甲子園高校野球交流試合は第6日の17日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われ、第1試合で大阪桐蔭が東海大相模(神奈川)を4―2で破った。 【写真特集】東西強豪がっぷり四つ 大阪桐蔭vs東海大相模 大阪桐蔭の西谷監督と東海大相模の門馬監督。互いをともに「日本一に近い存在」とたたえ合う仲だ。そんな指揮官同士が率いる交流試合屈指の好カードで、東海大相模の2年生左腕・石田が7回2失点と力投した。 捕手からボールを受け取るや、すぐさま投球動作を開始。打者に考える暇さえ与えず、次々とボールを投げ込んでいく。見ていて、本当にサインを確認しているのかと心配になるほどだが、捕手が構えたコースに、直球もスライダーもピタリ。とにもかくにも速い投球テンポに、さすがの大阪桐蔭打線も石田のペースに引きずり込まれた。 立ち上がりに失点こそしたが、二回に先頭の宮下を直球で空振り三振に仕留めると、リズムはさらに速まった。続く伊東を内角スライダーで見逃し、さらに藤江も低めのスライダーで空振りと、3連続三振を奪った。 1点リードの七回1死一、二塁では池田の強いゴロをグラブではなく、左手のひらで受け止めた。三塁への悪送球で満塁のピンチを招き、加藤に同点の左犠飛こそ打たれたが、続く西野には低めの変化球で空振り三振と、痛みに負けず雄たけびを上げた。 この回限りでマウンドを譲った石田だが、高校球界をリードし続ける強豪を相手に、堂々たる投げっぷりだった。【岸本悠】 ◇最終日もライブ中継 ニュースサイト「毎日新聞」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/)と「Yahoo!JAPAN」が運営する「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)で展開する「センバツLIVE!」では、センバツ交流試合の全16試合をライブ中継します。センバツLIVE!は、パソコンやスマートフォンで、いつでもどこでも無料でお楽しみいただけます。勝負の裏側に迫った最新のニュースや写真特集など、試合の情報が盛りだくさんです。センバツ交流試合にどうぞご注目ください。