「早大1浪2留中退」名家の母を嘆かせた彼の後悔 早稲田行きたい一心で浪人を決意、彼のその後
バイト先で7歳年上の彼女ができたこともあり、夏までは勉強に力が入らなかった西さん。しかし、そのような状況を見るに見かねて、8月ごろに母親から大目玉を喰らいます。 ■母親からの置き手紙で目が覚める フラフラしていた彼は、夏期講習を迎えた8月のある日、帰宅したときに1枚の置き手紙を見つけました。 そこには、母親からの怒りの言葉がつらつらと書かれていたのです。その中に書いてあった「あなたは地に足がついていません!」との一言がきっかけで、西さんは次の日から別人のように勉強に集中するようになりました。
「この言葉を受けて猛省し、バイトを辞めて、彼女とも別れました。(手紙を読んだ)次の日からは、朝6時に起きて誰よりも早く予備校に行き、7時に勉強開始してから、帰宅して12時に寝るまで、食事や風呂の時間以外は1日15時間ほどひたすら勉強する日々を続けました。遅いときは夜の2時まで勉強していましたね。一気に熱が入るタイプなので、父親も『こんなに頑張ると思わんかった』と驚いてくれました。やばい、このままじゃ早稲田に行けない、という一心でしたね」
こうして猛勉強を重ねた西さんは、成績を一気にジャンプアップさせます。8月は模試の偏差値も60で、早稲田のすべての学部でE判定でしたが、10月には偏差値68まで上昇してA判定も出るようになったそうです。一緒に代ゼミに通っていた5人の友達の中で、最初は最下位の成績でしたが、わずか2カ月でトップになりました。 予備校のチューターからも驚かれたこの大変身には、勉強法を変えたことも大きかったようです。 「対面の授業のほうがいいと思っていたのですが、夏が明けてから、代ゼミのサテライト校のほうに変えて、東京の講師の授業を受けるようにしました。そうすると授業の効率がよくなり、テキストも早稲田に特化したものになったので、勉強が楽しくてしょうがなくなりました」