テック界の億万長者が、太平洋に面したベルサイユ宮殿風の邸宅を1億800万ドルで売りに出した。

テック界の億万長者、ダーウィン・ディーソンは、約8600万ドル（約130億円）を費やして自分だけの「ベルサイユ宮殿」を作り上げた。 【全画像をみる】テック界の億万長者が作り上げた、カリフォルニアの「ベルサイユ宮殿」が164億円で売出し中 「サンド・キャッスル」と呼ばれるこの邸宅は、カリフォルニア州ラ・ホヤにあり、太平洋に面している。完成までに何年もかかった。 ディーソンはこの不動産を1億800万ドル（約164億円）という記録破りの金額で売りに出している。 ダーウィン・ディーソン（Darwin Deason）が不動産売買の記録を破ろうとしている。 テック界の億万長者であるディーソンは、太平洋を見下ろすカリフォルニア州ラ・ホヤの豪邸を1億800万ドル（約164億円）で売りに出している。 この価格で売れれば、2023年にサンディエゴの物件に4410万ドル（約67億円）を支払った未公開株投資家エゴン・ダーバン（Egon Durban）の記録を倍以上も上回ることになる。 ディーソンは2009年に自身の会社Affiliated Computer Servicesを64億ドルでゼロックス（Xerox）に売却した後、この邸宅と敷地を約2600万ドルで購入したと、ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）が報じている。その後、およそ6年の年月と6000万ドルの費用をかけて、砂のような色でバルコニーが多く設けられた広さ1200平方メートルの邸宅に造り替えた。 邸宅のデザインはフランスのヴェルサイユ宮殿や、南仏にあるセレブ御用達の5つ星ホテル、オテル ドゥ キャップ エデン ロック（Hotel du Cap-Eden-Roc）からインスピレーションを得たという。きらびやかなシャンデリア、金色の装飾が施された天井、モザイク、大理石の床、そしてアンティークの彫像など、細部にまで華麗な装飾がふんだんに取り入れられている。 1900 Spindrift Driveにある10ベッドルームのこの邸宅は「サンド・キャッスル」と呼ばれ、ディーソンは主に別荘として使っていた。ダラスを拠点とする彼は、テキサス州の他の場所やメキシコにも別荘があり、ヨットも所有している。フォーブスによると、現在84歳のディーソンは、10月23日時点で13億ドル（約2000億円）の資産を保有し、3人の子どもがいる。 不動産会社Compassのエージェントであるブレット・ディキンソン（Brett Dickinson）とロス・クラーク（Ross Clark）は、「ラ・ホヤの歴史の中で、サンド・キャッスルのように海岸沿いに建てられた物件はこれまでになく、今後も二度と現れることはないだろう」と、Business Insiderにメールで語っている。以下で、サンド・キャッスルを見てみよう。 敷地内には、ベルサイユ宮殿の「プチ・トリアノン」をイメージした7ベッドルームのメインハウスと3ベッドルームのゲストハウスがある メインハウスには吹き抜けの玄関ホール、回遊式のテラス、そして19世紀のクリスタルシャンデリアの下で16人が着席できる楕円形のダイニングルームがある メインハウスのいたるところにある暖炉は、フランスから輸入された この邸宅には、一流のハンドメイド石材やガラスモザイクタイルを提供するNew Ravennaによる特注のモザイクタイルが使われている メインベッドルームには、海に面したテラス、書斎、夫婦が別々に使える2つのバスルームがある ほとんどの家具はオーダーメイド 邸宅には14のフルバスルームと3つのハーフバスルームがあり、至るところに18金や24金の装飾が施されている 航海をモチーフとしたバーは、ディーソンが所有するヨット「Apogee」へのオマージュだと、ニューヨーク・ポストが伝えている バーはウォールナットやオニキスの仕上げ材が施され、18世紀の人魚像が飾られている 敷地内にはプールとフィットネスルームもある プールにはギリシャのタソス産大理石のタイルが敷き詰められていると、ブルームバーグが伝えている カバナ（プールサイドの客室）は男性用と女性用の2つに分かれている ビーチに面したキッチンもある 地上から3メートル下にあるプライベートビーチへは、エレベーターで降りることができる ディーソンはプライベートビーチに敷き詰めるためのやわらかく白い砂を、「マスターズ・トーナメント」が開催されるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブから運んだと、WSJに語っている。砂のためだけに4万ドルを費やしたという 不動産エージェントによると、サンドキャッスルのために設計された防潮堤やビーチへ直接アクセスできる造りは、現在の州の建築基準では再現できないという