松阪開府の祖・氏郷公の歌、来月「まつり」で発表 XLAMP 三重
企画は還暦の三重高同窓4人 作詞作曲は多気中・村田校長
三重県松阪市飯高町田引出身の中西純さん（60）が東京で経営する芸能プロダクション・㈱FPアドバンスの音楽ユニット「XLAMP（クロスランプ）」（男性5人組）が、11月3日の氏郷まつりで松阪開府の祖・蒲生氏郷の生涯を歌にした「未完の天下人～UJISATO」を発表する。作詞作曲は学校組合立多気中学校の村田功校長（60）。「氏郷まつりに絡めて」と発案したのは市産業文化部の川村浩稔部長（59）。松阪商工会議所の川口正人事務局長（59）も含めた4人は同級生で、昨夏の同窓会で話がまとまり、今年2月から作詞など具体的に動きだした。
所属芸能プロ「FPアドバンス」社長は飯高出身
4人は私立三重高校の同級生で、中西さんと川口さんは私立三重中学校も同じ。川口さんと村田さんは市立第一小学校時代からの幼なじみで、村田さんと川村さんは市立殿町中学校でも一緒だった。高校時代、松阪フォークソングクラブ（MFC）という大所帯のフォークグループがあり、中西さんは運営メンバー、村田さんは演奏メンバーだったという間柄でもある。 数年前から毎年同窓会をするようになり、昨年のお盆に集まった時に「松阪で何かやって盛り上げたいね」と。「自分たちもちょうど還暦で、ラストの年に松阪に何か恩返しできるものがあればということで」と村田さん。「氏郷まつりで」と川村さんが言った。全国の祭りで〝和ロック〟を披露しているXLAMPを松阪でお披露目したい中西さんの思いも交錯した。 音楽教師の村田さんは「これまで蒲生氏郷公の歌がなかった。じゃあ氏郷公の曲を作るのがいいんじゃないかと、そこからスタートしました」。曲だけでなく歌詞も村田さんが作り、詞に関しては蒲生氏郷公顕彰会の高島信彦会長（77）に監修を依頼した。 この日は同級生4人と高島さん、XLAMPの5人が市役所に竹上真人市長を訪問。氏郷まつりへの意気込みを語り、「民に愛され松坂城主／戦国武将のお膝元／なまず尾かぶとに身を委ねれば／先陣切って心意気……」と歌うデモテープの一部も聴かせた。 XLAMPは着物風のコスチュームで和楽器も取り入れ、ラップやパフォーマンスを繰り出す。メンバーの神山慎一郎さん（30）は「僕らが踊ったり歌ったりしてる、この空間自体がお祭りになればいいなというか、それを和物のコンセプトで、祭りみたいなニュアンスでやってるので、今回の11月3日もすごくマッチしてるなというか、僕らの強み、色味がめちゃくちゃ出せるなと思ってる」と話した。 竹上市長は「ぜひ人気者になってもらって、これを広めてもらって、松阪を聖地にしてくださいよ」と応援。高島さんは京都・大徳寺で毎年2月7日に営まれる氏郷の命日で演奏してもらえたら、とも。 「未完の天下人～UJISATO～」の発表は、11月3日午後3時から氏郷まつり中央ステージで。約25分間のステージの4曲目で演奏する。同日午前11時10分から、ゆめの樹通り商店街で路上ライブもある。
