児童と住民、災害時の校舎避難確認 富山県射水市大門小で訓練、備蓄品も調べ発表
富山県の射水市大門小学校は2日、地震と津波を想定した防災訓練を、周辺住民と一緒に実施した。能登半島地震の際に200人以上が校舎に避難してきたことを受け、訓練でも学校に入ってもらおうと、地域に初めて参加を呼びかけた。児童は学校の備蓄品について事前に調べたことも発表し、命を守る意識を高めた。 学校は1次指定避難所になっているものの、使い慣れていないと構造が分からなかったり、中に入るのをためらったりするとの声が寄せられたため企画した。 初めての試みだったことを踏まえ、学校すぐそばの二口地区の住民に声をかけたところ、2日は約10人が参加。校内放送で災害発生が告げられると、児童約600人と住民が校舎3階の渡り廊下に集合した。 訓練後は同校健康委員会の5、6年生が住民に災害時用のテントや毛布、食料などが備蓄されていることを紹介。避難所として3千人を収容でき、710人分の食料が3日分用意されていることなど、市の防災担当職員にインタビューした内容を報告した。
訓練に参加した二口地区社会福祉協議会の渡辺國臣(くにとみ)会長(80)は「校舎が素晴らしい避難施設だと分かった。こういった訓練に多くの人が参加してほしい」と話し、阿尾昌樹校長は「住民の対象エリアを広げ、定期的に訓練したい」と語った。