フィリピン12月CPI、前年比+2.9%に加速 24年は中銀目標内
[マニラ 7日 ロイター] - フィリピン統計局が7日発表した2024年12月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.9%上昇し、前月の2.5%から加速した。食品や光熱費が上昇した。 ロイターがまとめたエコノミスト予想は2.6%、中央銀行の予想は2.3─3.1%だった。 24年の平均インフレ率は3.2%となり、21年以来初めて中銀の目標レンジ(2─4%)内に収まった。 変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は2.8%で、前月の2.5%から加速した。 中銀は声明で「目標内のインフレ見通し、しっかり固定されたインフレ期待は、引き続き金融緩和をサポートするものだ」と述べた。 中銀は先月、主要政策金利を0.25%ポイント引き下げ5.75%としたが、インフレがなお懸念要因で、来年の追加利下げは小刻みに進めると述べた。 ロイターが12月に実施したエコノミスト調査では、今後四半期ごとに0.25%の追加利下げが行われ、9月末までに金利が5.00%になるとの予想が大多数だった。