松重豊、『野生の証明』で憧れた薬師丸ひろ子と夫婦役に「夢は叶うんだな」
オフは“仕事抜き” 若い人たちがつくる音楽に興味
オフでは、仕事に直結するものにはふれない。 「音楽を聴きますね。こないだも野外フェスに行きました。サマソニの2日目に、ジョルジャ・スミスやトム・ミッシュ、サンダーキャットにチャンス・ザ・ラッパー、コスモパイクと……僕がいますごく追っかけているミュージシャンが集まっていたんで。音楽の他には美術館や落語など、直接自分の仕事と関係ないところに身を置くことが楽しいですね」 音楽も、「いま」に興味がある。 「昔聴いていたアーティストがくるからライブに行く、というのではなくて、いまの若い人たちがどういう音楽をつくって自分なりに再構築していくかってことのほうが面白い。僕らが2800円のLPレコードを買うのにものすごくきゅうきゅうしていて、それが買えないと、もうどうしようもない寂しさを感じたのに、いまはネットの配信でどんどん新しい音楽を自分のものにできて、それを自分の作りたい音楽に変えていく。いい環境になっているような気が僕はするんです。過去も未来も関係ないですね。こういう映画に出ておきながらしょうがないですけどね」と笑った。 (取材・文・撮影:志和浩司)