「それが野球というスポーツ」 ソフトバンク、ジーター・ダウンズがポストシーズンの秘密兵器に 1軍デビュー後打率5割 先頭打者弾で猛アピール
◆日本ハム2―6ソフトバンク(29日、エスコンフィールド北海道) ソフトバンクのジーター・ダウンズ内野手(26)がポストシーズンの秘密兵器に名乗りを上げた。来日初本塁打を含む3安打2打点の大活躍。初出場した25日の西武戦(みずほペイペイドーム)から3試合で12打数6安打の打率5割と打ちまくっている。 ■まるで青春…晃と大成、笑顔で駆け出す【写真】 強烈な一撃で幕開けした。「1番二塁」でスタメン出場し、初回に加藤貴の低めのカットボールを粉砕した。ライナー性の鋭い打球は左翼席へ一直線に伸び、来日初アーチとなる先頭打者弾となった。「自分としてはいいスイングができましたし、前田(純)が初先発。まだ投げる前でしたけど、あの1点が彼にとって心の中で少しでも落ち着く何かになれば良かったなと思っています。結果的に6回無失点というすごいいいピッチングしたので、何か力にはなれたんじゃないかと思っています」。自分の一発の喜びよりも初先発の左腕を思いやった。 2回にも左前打。6回2死一、三塁では中前適時打を放ち、前田純の初勝利に大きく貢献した。チームメートを思うコメントの理由は「それが野球というスポーツだと思います。常にチームのために、チームメートのためにという思いで一生懸命やっている。今日もそういう思いでしっかりプレーできた。これからも変わらないと思います」とチーム最優先を強調した。 5回には二塁守備で好プレー。途中から遊撃に入って堅実な守備も披露した。補強期間ギリギリの7月末に入団が決まった際、小久保監督は「即戦力とは考えていないですけど、チーム全体の編成の補強ポイントしてというところですね」と説明。ウエスタン・リーグでは18試合に出場して打率2割5分9厘、1本塁打、7打点の成績を残し、1軍のリーグ優勝が決まったタイミングで昇格した。 そこから短期間で猛アピールを見せ、一気にポストシーズンの秘密兵器にもなりそうな雲行きだ。「チームに求められたところ、監督に求められたところで常に全力のプレーをして、チームの中で機能するのが大事だと思う」。日本一に向かうホークスに強力なピースが加わった。(小畑大悟) 【#OTTOホークス情報】 【おすすめ記事 優勝特集】 女性関係の不祥事で大批判…山川穂高を支えた妻の一言、小久保監督の長男&長女が父に贈る言葉、秋山幸二さんが語る小久保采配など西スポWEB OTTO!が総力取材したとっておき優勝記事がたっぷりです。 ▼下記の関連記事から▼
西日本新聞社