タクシー運転手も「女子会」 第一交通のグループ5社 女性が働きやすい環境語り合う 長野県松本市
タクシー事業の長野地区第一交通産業グループは14日、女性のタクシードライバーら女性社員が集い、意見交換をする「合同女子会」を長野県松本市出川1のガーデンヒルズ迎賓館松本で開いた。女性が働きやすい職場のあり方やドライバーのやりがいなどを率直に語り合った。 県内の同グループ5社から女性社員22人と、男性の役員らが参加し、グループに分かれて話し合った。第一交通(松本市)の社員でドライバーになって5カ月の逢坂友美さん(46)は「荷物を玄関まで運んだり、傘を差したり、当たり前のことをしただけなのにとても感謝された」と笑顔で語り、ドライバー歴25年という相互第一交通(同)の増田恵美子さん(68)はドライバーになった当時は「男性の方が運転は確か」という客の認識が多かったが、現在は「女性ドライバーで喜ばれる」と言い、「岐阜県高山市の平湯温泉まで乗せた外国人に『ビューティフルドライバー』と丁寧な運転をほめられた」と話した。 あづみの第一交通(安曇野市)の新井真理子さん(50)は「勤務時間の合間に子供の授業参観に行かせてもらうなど、ドライバーは柔軟な働き方ができるのも魅力」と語った。女性社員を増やす取り組みとしては参加者から男女別のトイレの充実や、託児所や託児手当の設置などが出た。 同グループ代表の福永幸久さんは「直接話すことで女性社員が望んでいることが分かった。要望は検討できるものはしていきたい」と話した。
市民タイムス