【選択的夫婦別姓】どう思う?仕事では旧姓?新姓?旧姓希望でも実態に大きな差…“新姓を強制”も
「選択的夫婦別姓に関する女性のリアルな本音調査」を実施
日本は、結婚時に姓を変えなければならない国です。改姓に関しては、手続きの負荷や仕事上での使い分け、改姓における片方の姓の断絶などの課題があります。しかし、現在の日本における就労人口は男女差がほぼないにもかかわらず、姓の選択については女性が改姓する割合が95%で、性差で大きく偏っています。 【画像】これが【改姓】について女性が抱く“不安”です!(4つ) そこで、女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」を運営する「SHE株式会社」が、「選択的夫婦別姓に関する女性のリアルな本音調査」を実施し、その結果を発表しました。 調査は、2024年3月26日(火)~3月27日(水)の期間、SHElikesで学ぶ女性670人を対象に、アンケート形式で行われました。
結婚後、パートナーの姓に改姓しましたか?
それによると、「結婚後にパートナーの姓に合わせて改姓したか」について、「パートナーの姓に合わせた」と回答した女性は92.5%という結果となり、9割以上の女性が改姓している実態がわかりました。既婚者の女性の改姓について年代別で見ると、20代では87.4%、30代では93.9%が改姓しており、年代が若くなるにつれ改姓している割合が減少しています。 改姓の理由に、 「特に理由はなく、夫の苗字に合わせるものだと思ってた」 「違和感がなく普通だと思った」 「自然とそうなった。そうしなければいけないという気持ちがあった」 「改姓が当たり前の時代だった」 など、女性側が選択肢を持つことなく改姓を受け入れている声が多く集まりました。 一方で、現在未婚の女性に「パートナーの姓に改姓したいか」についてを聞くと、「はい」と回答したのは28.9%と3割未満の結果でした。女性の改姓に関する実態と希望には大きな差があることがわかりました。 年代別で見ると、年代が上がるにつれてパートナーの姓に合わせたくない女性の割合が増加傾向にありました。改姓をしたくない具体的な理由に、「苗字が変わることでアイデンティティを失うような気がするので抵抗がある」「仕事などに不利益が生じる場合は変えたくない」「仕事でも今の姓でやってきたし、実家の姓も残したい」「変更の負担も大きく、選択できた方がよい」など、仕事への影響や変更に対する手続きの負担や煩雑さ、慣れ親しんだ姓が変わることへの喪失感などの声が多く集まりました。 結婚経験のある方にパートナーと姓について相談をしたかを聞くと、「相談した」の回答は57.5%と、半数以上の割合で相談ができていることがわかりました。 姓の相談をしたと回答した人に姓の決定について納得しているかを聞くと「納得できた」「ほぼ納得できた」を合わせた回答は84.1%と、8割以上が満足している結果がわかりました。