ポイ捨て対策のピクトグラムが効果てき面! 中国・国慶節でオーバーツーリズム状態の大阪ミナミは対策に躍起 「ゴミ箱にちゃんと捨てていただくようなお客様が増えてきた」
訪日観光客の数が増える中、観光地でいま問題となっているのが「オーバーツーリズム」です。 中国では今月から大型連休に入り、日本の観光地は対策に頭を悩ませています。
10月1日は中国の建国記念日にあたる国慶節です。毎年この日を含む約1週間が大型連休となっています。 (中国・上海虹橋駅にて 上海支局 尾崎文康記者)「国慶節を迎えた上海の鉄道駅は、朝から荷物を抱えた人で大変な混雑ぶりです」 (駅の利用客)「帰省するところです。家までおそらく3~4時間はかかると思う」 連休中に移動する人の数は延べ19億人。中でも、近場の海外旅行を楽しむ人が多く、大手旅行サイトによると、旅行先で最も人気なのが日本です。去年よりも日本への直行便が5倍以上に増加し、航空券が安くなっていることが人気の理由ということです。
大阪・ミナミのポイ捨て問題に苦情も 対策に登場したのはピクトグラム
こうしたなか、多くの人で賑わう大阪・ミナミでは、ポイ捨ての問題が大きくなっています。 (平野康太郎アナウンサー)「ああ、ここにもポイ捨てされたごみがありますね。商店街からは一本それた路地ですが、ここで何かを食べた後でしょうか、紙ストローや串も捨てられています」 これまでもマナー違反は問題となっていましたが、ここにきて外国人観光客が増えたことでオーバーツーリズムが深刻化しています。
(戎橋商店街振興組合 市川知明副理事長)「苦情の声もいただいている。並んでいる店の前を通行しづらいとか、端にごみが散乱していて不衛生に見えるとか」 戎橋筋商店街振興組合は外国人観光客にマナーを守ってもらうため先月から4言語によるゴミの扱いへの注意喚起を始めました。店の前にはごみ箱も設置しました。
文字だけでなく一目でわかるように、ポップにはピクトグラムが描かれました。その効果はすぐに現れました。 (市川副理事長)「設置したゴミ箱の変える頻度が2倍になった。ゴミ箱にちゃんと捨てていただくようなお客様が増えてきた。食べ歩きより、買ったお店の前で食べて頂くお客様も増えているという報告がある。我々としては少しずつ前進かなと」
このほかにも混雑する時間帯にはレジ対応する店員の数を増やして行列で通行の妨げにならないよう対策を取っているといいます。 (市川副理事長)「来年2025年は大阪・関西万博でより多くのお客様に来て頂きますので、綺麗な戎橋筋商店街に来ていただけるようまたお迎えできるようにしたい」 ポップについては、11月をメドにテイクアウトできる全ての店舗に設置する予定です。