6月セーブ2度失敗の巨人守護神が復活の10球 急きょの登板でも好調日本ハム・田宮を押し切った
◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム0―2巨人(15日・エスコンフィールド) 力ない飛球が打ち上がると、バルドナードは声を上げて天井を指さした。2―0の9回。完封目前のグリフィンに代わって2死一、二塁で急きょ登板。田宮を10球目のスライダーで三飛に打ち取り、7セーブ目をマークし、「グリフィン投手がいいピッチングをしていたのでこの試合は負けられない、という思いで投げました」と汗を拭った。 前回11日の楽天戦では6―4の9回に登板し、3四球や適時打も浴びて逆転サヨナラ負け。6月2度目のセーブ失敗となり、その日は取材に応じず、悔しげな表情のままバスに乗り込んだ。しかし、翌日の練習中に自ら報道陣に歩み寄り「Sorry last night!」と頭を下げた。常に周囲に気を配る助っ人は、誰からも愛されている。 前回8日のオリックス戦で5回3失点と消化不良だったグリフィンとともに、悔しさを払しょく。「グリフィン投手に『前回から学んでまた良い結果を出せば問題ない』と話していた。今日勝てて自分も本当にうれしい」と喜びを分かち合った。「バルちゃん」の愛称で親しまれる助っ人が、今後も仲間とつないだ勝利のリレーを締めくくる。(水上 智恵)
報知新聞社