松下奈緒“紗英”の地位が揺らぐのか、まな娘の同級生・田牧そら“未久”の不穏な存在感<スカイキャッスル>
松下奈緒が主演を務めるドラマ「スカイキャッスル」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系) の第4話が8月15日に放送された。通称スカイキャッスルで暮らすセレブ妻たちの中でも羨望の眼差しを注がれる紗英(松下)。だが偽りの過去を抱えていることが判明して危うさが感じられるが、今回、紗英の一家に近づく人物の存在がさらに不穏さを増した。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】紗英(松下奈緒)に影響を与える九条(小雪) ■セレブ妻たちが壮絶マウントバトルを繰り広げる 同ドラマは、韓国のケーブルテレビ局・JTBCで2018~2019年に放送された「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」を原作に、日本ならではの創造性と刺激、中毒性をたっぷりと詰め込んだジャパン・オリジナル版となっている。 松下が演じるのは、誰もがうらやむ経歴と容姿に恵まれた完璧セレブの主人公・浅見紗英。そして紗英と同じ“スカイキャッスル”と呼ばれる高級住宅街で暮らす、才色兼備かつ慎ましい性格の二階堂杏子を比嘉愛未、情熱的でチャーミングな夏目美咲を高橋メアリージュン、スカイキャッスルの新たな住人となった南沢泉を木村文乃。さらに、担当した生徒を100%志望校に合格させるミステリアスな受験コーディネーター・九条彩香で小雪が加わり、5人の豪華女優陣の競演で、子どもたちの受験やエリート医師である夫たちの出世など、泥沼マウントバトル・サスペンスが展開する。 ■紗英は娘のライバルに手を回す 長女の瑠璃(新井美羽)の名門・帝都医大付属高校合格を目指し、内申評価を上げるため生徒会長選挙で当選させようとしている紗英。瑠璃の対立候補となっている人望厚き優等生・未久(田牧そら)が同級生の課題代行の裏バイトをしていたのを知り、九条からその不正ネタで未久に立候補辞退を促すよう指示される。 話を聞いて「フフフ」と不敵な笑いを浮かべた未久。「すごいね、お母さん。瑠璃を生徒会長にするためにここまでやるんだ。ずるいなぁ、瑠璃。こんなお金持ちの両親がいて、こんなことにまで手を回してもらえて」と言う。 だが、紗英はそんなことは意にも介さず、「困ったことがあったらいつでも私を頼って。私はあなたを応援するから」とお金を差し出した。 「本当は突き返したいところよね。でも、受け取って。どんなお金でも、お金はお金。あなたの生きる糧になる。大丈夫。あなたは頭がいいから絶対に這い上がれる」と付け加えて。 未久を女手ひとつで育ててくれている母親・希美(映美くらら)の入院費が必要なことを知った上での行動。未久の顔には、悔しそうな表情が浮かんだ。 ■未久が紗英ら浅見家を脅かす存在に 合格のためならどんな手段も選ばないとはいえ、娘の同級生に直接迫るとは、紗英の冷たさにゾッとする。 ところが、未久は単に瑠璃の同級生というだけではなかった。前回、紗英の夫・英世(田辺誠一)が希美の元恋人ということが明かされた。その時点で視聴者から考察が上がっていたが、この第4話で息を引き取った希美が遺した写真から、未久は自分が英世の娘だと悟った。 そんな未久は、紗英に内緒で親交していた瑠璃の妹・真珠(白山乃愛)の提案がきっかけとなって浅見家で暮らすことに。瑠璃は泉の息子で自分が思いを寄せる青葉(坂元愛登)の元で暮らすくらいならと賛成し、紗英は手のかかる真珠の勉強を未久が見てくれていたことと、九条からも未久の勉強方法を知ることができると言われ、同居させることにしたのだ。 学校のライバルであると同時に母親違いの姉妹が一つ屋根の下に。紗英は、自分を恨んでいるからもめごとの火種になると心配していたが、まさか英世の娘であるとまでは知らない。英世でさえもそうなのだから。 今はまだ紗英が主導権を握っているが、浅見家を揺るがす本当の火種がくすぶり始めた。真珠を除く浅見家と未久のバトルも加わって、物語はさらなる泥沼の様相を呈してきた。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部