「サルに食べられ収穫ゼロ」野生動物の食害、さらに長く続いた“暑さ”でユズやミカンに大きな影響「一玉も販売できない」品種も
そして、収穫量が減っているのはミカン類だけではありません。高知を代表する柑橘、ユズにも影響が…。 (千光士農園 千光士尚史 代表) 「今年ユズは春先の大量発生したカメムシの影響でユズにとにかく傷が多い、カメムシがユズが小さいときに吸っちゃって、その傷が大きくなった時も目立つように残ってるので、きれいなユズが高知県下ですごく少ない状況です」 元々、「裏年」とされる2024年。春にはカメムシ。そして夏以降は、長く続いた暑さ。さらに秋以降は、高温によって異常発生した別の虫と、影響が長く続いています。 (千光士農園 千光士尚史 代表) 「ずっと日が当たり続けて果皮が持たなくなって、こういう症状になるんですけど、ここまでいってしまうと、中の果肉の部分、果汁の部分も味が変わってきたり変化が出てるので、ここまでいくと搾汁用のユズにもならないです」 千光士さんは2024年、「玉」として市場に流通するユズが前年の半分ほどになると予想しています。 表面が傷ついたユズは多くが搾汁に回され、味や品質に全く問題はないということです。 (千光士農園 千光士尚史 代表) 「今年このような状況でユズを含めた色んな柑橘が少ないです、今年ある、今、旬のものを1玉1玉大切に使っていただいて、食べていただきたいと思っています」
テレビ高知
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