仙台医療圏の４病院再編をめぐり、宮城県議会では議員から東北労災病院の現地存続を求める声が出ましたが、村井知事は「考え方は間違っていない」と移転の意義を強調しました。

　病院再編をめぐり、宮城県は県立精神医療センターを東北労災病院と合築して富谷市に移す計画を断念し、東北労災病院を単独で富谷市に移す意向を示しています。 　これに対し、議員からは東北労災病院の現地存続を求める声が上がりました。 　佐藤道昭県議「もし協議を進めるのであれば、現地で労災病院が持続可能に診療を続けていけるように、県として支援策を示すのも検討してはどうか」 　村井知事「大きな病院でさえ今、経営が大変なんです。このまま未来永劫残るという保障は何もない。考え方としては決して間違っていないと思っている。今後もこの方向で協議を進めていきたい」 　東北労災病院の単独での移転に、県が関わることへの疑問の声も出ました。 　熊谷義彦県議「（労災病院の）富谷市への移転を見据えた協議を進めるのであれば、その根拠や権限は知事にあるのか。独立した法人に対し、知事に何の権限があるのでしょうか」