【高校野球】学法石川が7回コールド勝ち…「4番・投手」で先発の大栄利哉が〝三刀流”の活躍…春季福島大会
◆春季福島県大会2回戦 学法石川15―4会津工=7回コールド= (19日・あいづ) 福島2回戦では、今春センバツ出場の学法石川が会津工に15―4の7回コールドで勝利。左足のけがから復帰したばかりの背番号2・大栄利哉(2年)が「4番・投手」で先発し、攻守に活躍を見せた。 頼もしい背番号2が復活した。学法石川の先発・大栄は左足のけがから約2か月ぶりに復帰。「チームに迷惑を掛けてしまったので、任せてもらったからには自分が引っ張っていくという気持ちでした」と“三刀流”で復活をアピールした。 センバツ直前、自転車で下校中に転倒して左足のじん帯断裂とひ骨を骨折するけがを負った。全力プレーは4月下旬に解禁したばかりだが「楽しんで投げられた」と、直球とスライダーに冬場に覚えたカットボールを織り交ぜて2回を3奪三振のパーフェクト投球。打っては初回2死二塁から右前適時打を放って自らを援護し、3回以降はマスクをかぶって3投手をリードした。チームは19安打15得点と打線が爆発して快勝。佐々木順一朗監督は「すごく努力家。彼がいないと成り立たない」と大栄の歩みを評価も「まだすべてにおいて、本来のキレは戻っていない」とさらなる活躍に期待を込めた。 甲子園では代打で1打席のみ出場し「素晴らしい場所で、先輩たちと絶対に戻ってきて、ちゃんとした形でプレーしたいと思った」と夏への思いが強くなった。「センバツ出場校というプレッシャーもあるけれど、目の前の敵と全力で戦うだけ」と“リベンジ”の夏につなげる春にする。 (秋元 萌佳) 〇…聖光学院はいわき湯本に10-1(8回コールド)。5回まで0―1と追う展開も、6回以降に12安打と打線がつながり、逆転してコールド勝利した。2番・佐山瑞来三塁手(3年)は6回2死満塁で勝ち越しの左前適時打を放つなど4安打2打点の活躍に「我慢して全員でつなげた結果」と振り返った。22年夏の甲子園4強エースの兄・未来(立大2年)から「本気で高校野球ができるのもあと少しだから頑張れ」とエールをもらって挑む春。「苦しい試合も我慢強く戦っていきたい」と勝利を積み重ねていく。
報知新聞社