種まきから始める〈秋ガーデニング〉基本&成功のコツ【初心者のためのガーデニング基礎講座】
種まきを成功させるコツ
●新鮮な種を使う 新鮮な種ほど発芽率が高いので、種袋に表示されている使用期間内に種まきしましょう。自分で採取した種を使う場合は、種を紙袋に入れ、まき時まで乾燥した冷暗所で保管するのがオススメです。 ●温度と湿度を確保する 一般的には20~25度が種まきの適温ですが、植物によって発芽に適した温度はさまざま。種袋に記載されている推奨温度に従いましょう。 発芽するまでビニールやプラスチックでおおうと、温度や湿度が保たれ発芽率が向上します。ただし高温多湿にならないように管理しましょう。 ●水やりは慎重に 過湿になるとカビや病気が発生しやすくなるため、土が乾きかけたら水を与えるのがポイント。霧吹きやジョウロで優しく水をかけ、種が流れないように注意しましょう。 ●日光を調節する 種まきして発芽するまでの間は、日陰で風当たりが強くない場所に置きましょう。発芽後はビニールカバーを外して日なたに移動すると、茎が細く伸びすぎる「徒長」を防げます。 ●間引きと植え替えをする 密集して発芽している場合は、茎が太く元気に育っているものを残して、早めに間引きをおこないましょう。本葉が2~3枚になったら、鉢や庭に植え替えます。植え替えの際は、根を傷めないようにしてください。
秋に種まきできるオススメ〈一年草〉5選
●ネモフィラ ・学名:Nemophila ・科名・属名:ムラサキ科 / ルリカラクサ属 春に鮮やかな青色の花を咲かせるネモフィラ。地面をおおうように広がるので、グラウンドカバーとしても利用できます。 ※参考価格:150円~200円前後(種1袋) ●カレンデュラ ・学名:Calendula ・科名・属名:キク科キンセンカ属 キンセンカは、明るいオレンジや黄色の花が華やか。耐寒性が強いので冬の庭でも楽しめます。切り花としても最適です。 ※参考価格:150円~200円前後(種1袋) ●パンジー・ビオラ ・学名:Viola ・科名・属名:スミレ科スミレ属 冬~春にかけての庭に欠かせないパンジーとビオラ。カラーバリエーションが豊富で、育てやすいので初心者にもオススメです。 ※参考価格:150円~200円前後(種1袋) ●スイートアリッサム ・学名:Lobularia maritima ・科名・属名:アブラナ科ニワナズナ属 スイートアリッサムは、白や紫の小さな花が密集して開花。花壇の前景や寄せ植え、グラウンドカバーとして活躍します。 ※参考価格:150円~200円前後(種1袋) ●ノースポール ・学名:Leucanthemum paludosum ・科名・属名:キク科フランスギク属 小菊のようなシンプルな花が魅力のノースポール。花つきがよく、長期間にわたって絶え間なく咲き続けます。 ※参考価格:150円~200円前後(種1袋)
秋に種をまいて春の庭に彩りを
秋は種まきに最適な季節。種まきから育てた植物が日に日に成長し、季節を越えて春の庭に彩りをもたらします。 初めての種まきにチャレンジして、春には庭いっぱいの花々を楽しんでみませんか。
上園 美佳