「イパネマの娘」からマドンナ、ザ・ローリング・ストーンズまで・・・世界を席巻した音楽の舞台になり、芸術の源泉として世界遺産になった都市・リオデジャネイロ【世界遺産/リオデジャネイロ(ブラジル)】
歌の舞台になったリオデジャネイロのイパネマ海岸には、ギターを担いだジョビンの銅像が建っています。 またジョビンとモライスと若いミュージシャンが夜な夜な集まって曲を作った店も残っていて、その名も「イパネマの娘」というレストランになっています。 この店は番組でも撮影したのですが、手書きの「イパネマの娘」の楽譜を拡大して壁いっぱいに飾ってあり、ボサノバの「聖地」みたいな感じになっていました。 ■マドンナやザ・ローリング・ストーンズが巨大コンサートを開催 このイパネマ海岸の隣にあるビーチが、世界遺産の構成資産になっているコパカバーナ海岸。 今年5月、この海岸でマドンナがデビュー40周年を記念して大規模な無料コンサートを開きました。集まった観衆、公称160万人!コパカバーナでは2006年に、ザ・ローリング・ストーンズも無料コンサートを開き、「伝説のライブ」と言われています。こちらは150万人を集めたとされてきたので、マドンナは10万人、ストーンズを上回ったことになります。 このように数多のミュージシャンの、活躍の舞台となってきたリオデジャネイロ。世界遺産に登録されるための基準のひとつに、芸術の源泉であること・・・というのがあります。日本の富士山も浮世絵など多くの芸術作品に描かれ、アーティストにインスピレーションを与えたとして「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」という世界遺産になりました。リオデジャネイロも、まさに世界的な芸術の源泉として世界遺産になったわけです。 執筆者:TBSテレビ「世界遺産」プロデューサー 堤 慶太
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