まるで[フランス車]の如き乗り心地じゃない!? 中国[小鵬X9]はアルファード/ヴェルファイア以上のドライバーズミニバンなのか?
■ドライバーズミニバンとしての性格が明確に!
さて、実際に試乗した際のインプレッションだが、理想のMEGAがどちらかといえば2列目シートの乗員を中心にしたミニバンだったのに対し、こちらの小鵬X9はドライバーズミニバンともいうべき対照的な性格だった。 というのもこの小鵬X9、ミニバンには珍しく走りのアイテムが豊富に採用されていたからだ。アクティブリアホイールステアリングシステムに加え、エアサスペンションを標準採用しているのだ。 で、ハンドルを持ってさっそくテストドライビングしてみたのだが、これがまた乗り心地のよさが際立っていた。運転席と2列目シートの両方に乗ってみたが、エアサスの制御が絶品。 理想のMEGAと小鵬X9の2列目シートでの快適性を比較してみたのだが、それについてはMEGAに軍配が上がった。だが、X9の真骨頂は運転席でステアリングを握った際にあったのだ。 フランス車の乗り心地を表現する際、よくシトロエンは「雲に乗っているかの如き乗り味」と形容されるのだが、この小鵬X9はまさにその形容が当てはまる印象だった。そう、こちらは2列目以降に乗るミニバンではなく、積極的にドライバーとしてステアリングを握りたくなるようなクルマだった。