ATMから150万円振り込む手続き、窓口で尋ねる80歳代男性に宮崎銀行の行員「詐欺ではないですか」
SNS型投資詐欺の被害を防いだとして宮崎県警宮崎南署は、宮崎銀行南宮崎支店（宮崎市）次長、矢野暁寛さん（49）と同支店の従業員、河野美樹さん（33）に署長感謝状を贈った。 【写真】「特殊詐欺を見抜きましょう」電話対応ハンドブック…大学生がピクトグラムや心理学取り入れ作成
同署などによると、9月2日、宮崎市内の80歳代男性が同支店を訪れ、現金自動預け払い機（ATM）から150万円を振り込むための手続きを窓口で尋ねた。対応した河野さんが振り込みの理由などを確認すると、SNSで知り合った人物から投資話をもちかけられたことや、男性が現金の受取者の名前を知らないことがわかった。
詐欺を疑った河野さんが矢野さんに報告。矢野さんが男性に「詐欺ではないですか」と声をかけるなどし、男性は詐欺の被害に遭わずに済んだという。
署で17日に感謝状を受け取った河野さんは「丁寧な聞き取りが詐欺防止につながる」と語り、矢野さんも「お客様の預金を守ることを第一に、窓口で不審な取引などあれば警察と連携して詐欺防止に努めていきたい」と話した。
