「手の乾燥がひどい」あなたに、試してほしいハンドケアの仕方を、英皮膚科医がレクチャー!
ハンドソープや除菌用ジェルを使い続けたことで、今になって手の皮膚にその影響が出てしまった、という人は少なくないだろう。もちろん、コロナやインフルエンザといった感染症から身を守るために「手洗いは大事」「とにかく手を洗え」と言われてきたけれど、それによってひどい乾燥を引き起こしているとしたら、それはまったくもって "不要な副作用" だ。 【写真】いつもの手洗いを「至福のハンドケア」の時間に!おすすめハンドソープ10選
そもそも、なぜ手は乾燥する?
「ハンドソープや洗浄剤、アルコールの除菌ジェルを繰り返し使うことは、刺激性接触皮膚炎にもっともよくある重大な原因です」と、コンサルタント皮膚科医のアンジャリ・マート医師。 「こうした製品は、皮膚表皮の上のほうの層(角質層)のタンパク質にダメージを与えて皮膚内の脂質や脂肪を変化させ、皮膚の細胞が適切に結びつかなくなるため、水分保持量が減るのです」と、彼女はいう。
手を洗いすぎると乾燥するの?
もちろん、その通り。洗いすぎると手は赤くなり、ザラつき、ガサガサしだす。乾燥して、ひび割れを起こしたり裂けたりして、皮膚に小さな傷ができてしまう。 「手が焼けるような感じがしたり、チクチクしたり、かゆみが出たり、ヒリヒリと感じる場合もありますね」と、マート医師は加える。 その上、手の皮膚がダメージを起こすと、感染を防ぐバリア機能が衰える。1回あたりの手洗いでいえば、大体20秒間手を洗うと、皮膚のバリア機能が損なわれるという。しかし、それだけが原因ではない。気候が寒かったり、空気中の湿度が低かったり、そういった環境も大きな原因になるのだ。 そこで、ぜひ以下の修復ステップを実践してもらいたい。「何を今さら」「もういいのよ」とカサカサな手で諦めず、美しい手を取り戻そう!
手の乾燥に対処する方法
・睡眠中のハンドマスクにトライ 寝る前に無香料のハンドクリームをたっぷり塗って、その上からコットンの手袋をはめてみて。「集中"ハンドマスク"をやっているようなもので、肌荒れを著しく軽減します」と、マート医師。 ・無香料の製品を使うように心がける 炎症がそれ以上ひどくならないように、香料が強い製品は避ける。 ・屋外で有酸素運動するときは手袋をつける 屋外でジョギングやエクササイズをするなら、手袋をつけたほうがいい。寒い気候は乾燥肌をさらに進行させるだけ。 保湿成分を配合したハンドクリームを買って保護レベルを強化するのもいい。グリセリンやヒアルロン酸といった肌に水分をひきこむ成分や、ペトロリアム、シアバターかラノリンなど潤いを閉じ込めるのを促す成分が含まれているものを探そう。 ・水を飲む ボディを保湿できるのはセラムやクリーム、そして水分をしっかりとることであって、決して "ワインを飲むこと" ではない。 ・掃除の際に手を保護する クリーニング剤に手を伸ばす前に、ちゃんと手を保護しよう。ほとんどの家庭用クリーニング剤には肌に過酷な化学物質が含まれていて、肌を乾燥させる。では、解決策は?もちろん(既に試していることを願うけど)ゴム手袋をはめること! ・最終手段は、専門家の助け 手があまりにヒリヒリ痛くて生活が困難、もしくは上記のことを試しても全く役に立たないのであれば、それはもう皮膚科医にコンタクトをとって、自分にあった対処法を求める時だ。
From Harper's BAZAAR UK