「そりゃ勝てない」巨人・阿部監督が指摘したミス 9戦連続2点以下…得点力向上への課題
二岡ヘッド「みんなにプレッシャーがかかっているのかな」
阿部監督は今月2日の中日戦(バンテリンドーム)で、大城卓三捕手が2度、佐々木俊輔外野手と山崎伊織投手が1度ずつ送りバントを失敗し、結果的に延長11回サヨナラ負けを喫した際には「野球の神様が怒ったな」と表現した。 就任1年目の今季は今のところ、確実に1点ずつ取りに行くオーソドックスな攻撃を展開している印象。それだけに選手にも“送るべきところは確実に送る”ことを強く求めている。 一方、二岡智宏ヘッド兼打撃チーフコーチは「チャンスはつくれている。全く打てていないわけではない。(チャンスで)みんなにプレッシャーがかかっているのかなという感じです」と語る。 全22試合で4番を張っている岡本和真内野手は、打率.310、3本塁打13打点と申し分のない数字を残している。しかし、7人がスタメン機会を分け合っている「1番」はトータルで打率.167、出塁率.187。打率は「9番」に次いで低く、出塁率に至っては「9番」と並ぶワーストで機能していない。この日も今季4度目の1番を務めた門脇が4打数無安打に終わり、打線全体もつながらなかった。 とはえ、巨人は首位に1.5ゲーム差の3位につけ、セ・リーグ全体も首位から最下位まで4.5ゲーム差にひしめいている。打線を立て直す時間はまだまだある。
宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki