エミー賞で25ノミネートを記録した「SHOGUN 将軍」 衣装を手掛けるのは元「ディオール オム」アシスタントのカルロス・ロザリオ
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他にも、アンナ・サワイ演じる戸田鞠子の衣装には元々あった雪の結晶柄に更にプリントを加えたこと、浅野忠信演じる樫木薮重は個性的な役柄に合わせパンクなムードに仕上げたこと、二階堂ふみ演じる落葉はパワフルな貴婦人らしさを表現するため多くの金を施したこと、平岳大演じる石堂和成の勢力拡大を表現するために兜のデザインを変えていること、豪華絢爛な衣装がそろうエピソード6はメット・ガラをイメージしたこと――シーンや役の心情を繊細に表現するための工夫や制作ストーリーを詳細に綴った。戦国時代を表現するため当時の歴史や文化を深く学び、黒澤明監督の娘であるコスチュームデザイナー・黒澤和子からアドバイスを受けたことも明かしている。
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「舞台は過渡期の日本で、とても特徴的な時代――戦国時代末期だ。当時の衣服は表現豊かで、衣装デザイナーとしてとても興味深い時代だった。網代の農民の衣装には当時最も親しまれていた藍色、大坂と江戸では大胆な柄と色使い、領主たちが富をひけらかす城では一層鮮やかな色彩を選んだ。代々受け継がれてきた着物を本作の時代に合うよう仕立て直してもらった衣装もある。日本の文化と美学に敬意を払うと同時に、欧米にも通じる衣装にするため、自分なりにアレンジを加えた」。
「SHOGUN 将軍」合計11人の日本人がノミネート
「SHOGUN 将軍」の日本人キャストのうち真田広之は主演男優賞、アンナ・サワイは主演女優賞、浅野忠信と平岳大は助演男優賞にノミネート。さらに製作陣にも多くの日本人が参加し、そのうちヒロオ・ミナミとノブユキ・オビカネが参加したスタントチーム、アヤコ・ヤマウチが参加した音響編集チーム、タカシ・アカクが参加した録音チーム、アイカ・ミヤケが参加した映像編集チーム、川村恵が参加したキャスティングチーム、ケンイチ・タナカが参加したカルロス率いる衣装デザインチームがノミネートされている。
プライムタイム・エミー賞の授賞式は現地時間9月15日に開催予定。同作が何部門獲得するのか期待が高まる。