「伝えたいこと」テーマに 日本語教室 わいわいサロンがスピーチ大会【長野県飯田市】
長野県飯田市公民館の日本語教室「わいわいサロン」のスピーチ大会が11日、東和町の同館で開かれた。同教室に通う生徒ら10人が「今、私が伝えたいこと」をテーマに発表。家族や日常など身近な題材で、1年の学びの成果を披露した。 スピーチ大会は、互いの考え方を聞いて学びや交流を深めようと昨年度から開いている。1年間のまとめとして学習発表の場も兼ねた。 同教室や他の日本語教室で学ぶ小学生から一般までの10人がエントリー。一般参加者の発表は審査員5人が▽内容▽言葉▽話し方―の観点で評価し、最優秀賞と特別賞を決めた。 発表内容は多彩で、日本で暮らすようになってからこれまでの自身を振り返ったり、家族で旅行したエピソードをユーモアたっぷりに話したり。中国出身の女性は「人生の楽しみ方」と題して発表した。家族との買い物や、友人とファッションについておしゃべりする日常について「小さな喜び」と紹介。「人生は苦しいこともあるが気にしているばかりでは体によくない。楽しみを見つけることが大切」と話した。 発表を終えた女性は「緊張した。伝えたいことを伝えられた」と安堵の表情を浮かべていた。 ダンス発表や交流の時間もあり、参加者は会話を楽しみながら親睦を深めた。