レヴァンドフスキはもう衰えているのか 開幕戦のパフォーマンスに一抹の不安漂う「眠気を漂わせていた」
ゴール以外の貢献が明らかに少ない?
バレンシアとのラ・リーガ開幕節を2-1の逆転勝ちでものにしたバルセロナ。2得点を決めたのはエースFWロベルト・レヴァンドフスキで、やはり重要な得点源であることを印象づけた。 [動画]レヴァンドフスキが2得点を奪った開幕節バレンシア戦 しかし、もうすぐ36歳となるレヴァンドフスキは本当に今季も、バルセロナの頼れるエースストライカーであり続けられるのだろうか。『ESPN』はコラムのなかで、レヴァンドフスキが衰えはじめていると指摘し、得点以外の貢献がほとんどなかったと主張している。 「試合中、レヴァンドフスキは眠気を漂わせていた。ボールを奪われても動きが鈍く、運動能力も鈍く、技術的なタッチの巧みさに欠け、99%のサッカー選手が得点していたであろう2ゴール以外で、実質的な貢献はなかった」 同メディアはこのように振り返った。1点目は大外で待っていたラミン・ヤマルがダイレクトで素早くゴール前にボールを入れ、中にいたレヴァンドフスキが蹴り込んで生まれたゴールだったが、これに関しても同メディアは95%の功績がヤマルにあり、5%がレヴァンドフスキのものだと綴った。2点目はPKによるものだ。 印象論だけでなくデータも示されている、バルセロナは561回のパスを出し、63%のポゼッションを記録したが、レヴァンドフスキの前半のタッチ数はわずか9回、後半と合わせても24回に終わったという。パスは17回成功させたが、そのうち3分の1はバックパスで、前方へのパスは1本もなかった。 ちなみに同じ開幕節でマジョルカと戦ったレアル・マドリードも63%のポゼッションを記録したが、前線のキリアン・ムバッペは42回、ヴィニシウスは56回、ロドリゴは79回のタッチを記録している。タッチ数が多いから良いというものではないが、より精力的にボールに関わろうとしているのは彼らのほうで、レヴァンドフスキにゴール以外の貢献があまり見えなかったのは確かだ。 レヴァンドフスキは本当に衰えつつあるのだろうか。「ベイビー・バルサ」と言われるフレッシュな若い力が台頭してきたバルセロナだけに、レヴァンドフスキの鈍重さはより顕著に見えてしまうかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部