新車のハリアー売ってGT-R購入 妻の怒りに“3回目”のオーナー「恋しくなっちゃった」
家族は一度も乗らず…「助手席もない」
「最初はR33を探していた。でも、R33は生産台数が少ないし、程度のいいモノはない。ある時、コレが並んでいた。座ってみたらやっぱりコレがいい。自分には32しかないなと。自分が乗ってみたい車はコレだった」 ハリアーはきれいな状態を保っていたことから、購入時より70万円近く高く売れた。だが、妻からは「なに考えてるんだ」と叱責された。 「そりゃそうですよ。それもあって、コレには乗らない。5年間、家族は誰も乗ったことがない。俺も『乗る?』とは言わないし。それを押してまで欲しかった」 車はほぼすべてがノーマルだ。2年前、ヤフオクで純正マフラーに見つけて変更し、車高も維持している。 「ノーマルが珍しくなっているので声かけてもらうことが多くなった。逆に貴重。ノーマルスタイルが自慢です」と胸を張る。 一方で、娘には乗ってもらいたい気持ちもあった。 「昔は車に乗せてサーキットに連れて行った。興味を持つかなと思ったんですけど、ダメでした。オートマ免許になって。さみしいですね」 現在のファミリーカーはトヨタ・シエンタ。家族で出かける時はもっぱらこの車だ。 孤独なパパの背中からは哀愁も漂うが、GT-Rに口を挟む者は誰もいない。 「だからもう手放さないと思いますね」と力強く結んだ。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム