福建省沿岸部で中国軍が実弾訓練、台湾は澎湖諸島で夜間射撃を予定
【台北＝園田将嗣】台湾紙・聯合報は２３日、中国軍が２２日に福建省の沿岸部で実弾を使った射撃訓練を実施したと報じた。中国軍は１４日にも台湾を取り囲んで大規模な軍事演習を行っており、頼清徳（ライチンドォー）政権への威圧を強めている。
報道によると、中国軍は同省沿岸部と離島の計２か所で実弾による射撃訓練を行った。台湾国防部（国防省）は２２日、中国軍の活動は定期的な訓練の一環との見方を示し、「台湾海峡情勢との関連を排除できず、威圧効果を高める動きだ」と批判した。
台湾海峡では２０日、米軍とカナダ軍の艦艇が航行し、中台関係の緊張を高めている中国をけん制していた。
台湾の中央通信社などによると、台湾軍は２５日朝まで台湾海峡にある澎湖諸島で、敵の上陸や侵攻を想定した実弾射撃訓練を行う。近年では初となる夜間の実弾射撃も予定されている。
