永野猛蔵騎手が引退 自身の親戚に対して馬券の予想行為が発覚
JRAは13日、永野猛蔵騎手(22)=美・伊藤圭=から騎手免許の取消申請があり、同日付で免許を取り消したと発表した。 永野騎手は10月5、6日にかけて東京競馬場の調整ルーム内に通信機器(スマートフォン)を持ち込み、調教について厩舎関係者などと通信を行っていたとして、同8日から裁定委員会の議定があるまで騎乗停止となっていた。この日、第1回裁定委員会が開かれ、昨年5月26日から継続的なルーム内でのスマートフォンの使用が認められたほか、調査の過程で骨折休業中に自身の親戚に対して勝馬投票券の予想行為を行ったことが発覚。所属厩舎の所属馬ではなく、自ら騎乗経験のある馬ではなかったが、事実を重く認識し、2025年10月7日まで1年間の騎乗停止という処分が下された。決定を本人に申し伝えたところ、自身から免許取消の申請が提出された。 永野騎手はデビュー4年目で、7月にJRA通算100勝を達成するなど将来を期待されている若手ジョッキーだった。 ■永野猛蔵(ながの・たけぞう) 2002(平成14)年9月8日生まれ、22歳。新潟県出身。21年3月に美浦・伊藤圭三厩舎からデビューし、同年3月6日の中山3R(タマモヒップホップ)で初騎乗初勝利。デビュー年は29勝を挙げ、民放競馬記者クラブ賞を受賞した。JRA通算2501戦111勝。