ECBの金利、米国と大きく乖離する可能性低い-シュナーベル理事
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事は、ユーロ圏の金利が米国と大きく乖離(かいり)する方向に進む可能性は低いとの見解を示した。
シュナーベル氏は24日、ベルリンで開かれたパネルディスカッションで、「これまでのところ、実際あまりそうなっていない。マクロ経済は似ていないが、インフレ面ではそれほどの違いはない」と語った。
米国のインフレが従来考えられていたよりも根強いことが明らかになり、ECBと米連邦準備制度の政策が乖離する可能性は盛んに議論されるようになった。米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者による直近の金利予測分布図(ドットプロット)では、年内に見込まれる利下げ回数は1回だけだった。一方、今月初めに利下げ開始に踏み切ったECBについて、市場では1回か2回の追加利下げが想定されている。
シュナーベル氏は「一時的に若干の乖離があるとしても。全体として実際にそうなるかは分からない。自分はあまり懸念していない」と述べた。
原題:ECB’s Schnabel Downplays Prospect of Policy Divergence From US(抜粋)
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Alexander Weber