中野美奈子、内田恭子…タレント社外取の「報酬」大公開【全37人】年俸4635万円の元アナウンサーは?
上場企業が社外取締役に、アナウンサーやスポーツ選手、芸能人らを充てるケースが相次いでいる。では、「お飾り」との指摘が上がることも多い“タレント社外取”に対し、企業は報酬を幾ら支払っているのか。ダイヤモンド編集部が主なタレント社外取をピックアップし、37人の実名と報酬額をリストにまとめた。特集『社外取バブル2024最新版「10590人」の全序列』(全14回)の#8では、報酬額の高い順に37人の顔触れを見ていく。年俸4635万円の元アナウンサーとは。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希) 【この記事の画像を見る】 ● ドトール社外取に元NHK記者 “タレント社外取”の報酬額は コーヒーショップを展開するドトール・日レスホールディングスは5月28日、元NHK政治部記者で、フリージャーナリストの岩田明子氏を社外取締役に起用した。岩田氏は、安倍晋三元首相に最も“食い込んだ”政治記者として知られる。 近年、岩田氏のような著名人を企業が社外取に起用する動きは加速している。そこで、ダイヤモンド編集部では、1万590人いる社外取(2022年12月期~23年11月期の有価証券報告書記載ベース)をチェックし、めぼしい有名人37人の名前をピックアップした。 では、タレント社外取は企業から幾ら報酬をもらっているのか。本来、報酬が1億円を下回る取締役は報酬額の個別開示が義務付けられていない。今回は有価証券報告書のデータを基に、社外取の報酬額を独自に試算した。複数の企業の社外取を兼務している場合は、全社の金額を合算して実際に受け取っている報酬額に近づけた。 まず報酬額が多かった10人を見てみよう。
● 福島氏は4社兼務で4796万円 目立つアナウンサーやキャスター JTなどの3社の社外取を兼務する作家の幸田真音氏(73)の推計報酬額は5539万円に上った。JTの社外取は今年で退いたものの、在任期間は12年もの長期にわたった。 また、フリーアナウンサーの福島敦子氏(62)は不動産大手のヒューリックやカルビー、キユーピー、名古屋鉄道の4社の社外取を兼任し、推計報酬額は計4796万円だった。 福島氏は中部日本放送(CBC)アナウンサーを経て、NHKの「ニュース21」のキャスターなどを務めた。ちなみに元TBSアナウンサーの福島弓子氏は福島氏の妹であり、米大リーグで活躍したイチロー氏は義弟に当たる。 推計報酬額が4635万円だったのは、元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏(52)。コーセーや、繊維商社のタキヒヨー、マネーフォワードなど5社の社外取を兼務している。 ダイヤモンド編集部は上場企業の社外取「全1万590人」について、報酬や兼務社数などで独自試算した実名ランキングを作成した。幸田氏と福島氏、菊間氏の3人は社外取の総合ランキングでトップ100に入った。 推計報酬額が多い社外取には、福島氏や菊間氏だけではなく、元アナウンサーの顔触れが目立つ。元TBSアナウンサーの竹内香苗氏(45)はSBIホールディングスとディップの社外取を兼務し、同1867万円だった。