韓国民主党、国会の戒厳解除権限を拡大する戒厳法改正を検討
野党議員逮捕・拘禁防止装置が焦点
野党「共に民主党」は、国会の戒厳解除要求権を強化する方向で戒厳法の改正を検討している。民主党は最近、イ・ジェミョン代表やキム・ミンソク最高委員らが、与野党代表会談や党の最高委員会での発言などによって「戒厳準備説」を相次いで提起している。 民主党政策委員会の関係者は10日のハンギョレの電話取材に対し、「近ごろ戒厳に関して様々な発言があったが、党の政策委に所属する国会の国防委員たちが中心となって、戒厳について複数の現行法の条項を検討している」と明らかにした。ただしこの関係者は、「まだ法案は確定しておらず、発議するかどうかも決まっていない」と付け加えた。 民主党が検討中の戒厳法改正は、政府が戒厳令宣布後に国会の戒厳解除決議を防ぐために野党議員を逮捕・拘禁しうると考え、その防止装置を設けることに焦点を当てているという。改正案には、国会議員を現行犯で逮捕しても48時間以内に拘束令状を請求できないようにする内容や、本会議の日程が公告されれば拘禁された国会議員を釈放させる内容などが含まれているという。同党の複数の関係者によると、戒厳法の改正はキム・ミンソク議員室が主導して検討しているという。 キム最高委員は先月21日の最高委員会議で、「最近の政権の流れの核心は戒厳令準備作戦だ、というのが私の根拠ある確信」だと述べた。イ・ジェミョン代表も今月1日の与野党代表会談の冒頭発言で、「戒厳解除を国会が要求することを防ぐために、戒厳宣布と同時に国会議員を逮捕・拘禁するという計画を立てているという話がある」と述べている。 キ・ミンド記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )