THE YELLOW MONKEY、“因縁”の東京ドームで復活の狼煙「ついにこの日が」 5万人が大合唱
本編ラストとなったMCでは、「いろいろありまして、本当に生まれて50年過ぎるといろんなことがあるし、ますます想像しにくい世の中になっていっているような気もしてます。でもこうやってまた、ステージに立てて、皆さんとTHE YELLOW MONKEYのロックンロールを楽しむことができて、今日は本当にありがたく思っています。どうもありがとう」と復活の時をずっと待っていたファンたちへの感謝を述べた。 さらに5月29日に発売される10th Album『Sparkle X』についても触れ、「今までのTHE YELLOW MONKEYの旨味成分はちゃんと残しつつ、新しくみんなで楽しんで作ったアルバムですので、ぜひ発売日を心待ちにお願い致します」とアピールした。 続けて、「人生の7割は予告編で 残りの命を数えた時に本編が始まる。本当にそう思ってこの曲を作りました」と語り、1月1日に配信開始した『ホテルニュートリノ』を歌い上げ、本編は幕を閉じた。 鳴り止まないアンコールを求める拍手の中、再登場したメンバーたち。アコースティックギターを手にした吉井は「東京ですよ~」とあおりながら、『東京ブギウギ』を歌唱。その流れのままに『アバンギャルドで行こうよ』へとつなげた。 『ALRIGHT』では、吉井がステージから降り、アリーナをかっ歩。観客とハイタッチを交わし、さらにはファンのタオルを手に取り、汗を拭いて返すなどのサービス精神も見せた。後方のステージに上がると、「最高のバンドを紹介するぜ」とバンドメンバーを紹介。『悲しきASIAN BOY』のイントロではステージ前に炎の幕が上がり、ボルテージはさらに上昇。終盤では会場中に金テープが舞う中、吉井は仰向けに寝そべりながら歌うなど、万感の表情を浮かべながら全身で至福のひとときを楽しんでいた。
ラストMCで吉井は「すげぇアドレナリンが出た」と興奮を伝え、「アルバムできたということはきっと……」とさらなるライブを匂わせた。一方で「ごめんね、まだ完璧な声になってないけど、少しずつちゃんとなっているから、ごめんね」と繰り返し謝罪。「なんの保証も確信もないまま、東京ドームやっちゃって本当に申し訳ないけど、皆さんの歓声があればできると思った」と決断の背景を吐露した。 そして、「これからもTHE YELLOW MONKEYと一緒に人生を共にしてください。本当に今日はどうもありがとう」と感謝を伝え、代表曲『JAM』でアンコールを終えた。 ここで終わるかと思いきや、ステージ上のモニターには吉井が歌う映像が流れ始めた。「出発の日にぴったりだ あなたとわたしの復活の日にぴったりだ」などの“復活と再始動”をテーマにした楽曲を歌い終えると、再びメンバーがステージ上に登場。吉井が「我がTHE YELLOW MONKEYは永久に不滅です!」と東京ドームにちなんだ言葉を高らかに叫び、ライブ定番曲『Welcome to my doghouse』で正真正銘のラストを飾った。 歌い終わるとドラムの菊地英二がステージ両サイドまで駆け下りて、最後のあいさつ。さらに観客と一緒に記念撮影を行い、吉井による「治ったら2daysやるぞー!」の約束とともに4人はステージを降りた。