都市大塩尻、初優勝ならず 北信越高校野球決勝、帝京長岡に敗れる
【長野】第150回北信越地区高校野球大会(北信越地区高校野球連盟主催)の決勝が4日、富山市の富山市民球場であった。東京都市大塩尻にとって決勝の舞台は初めてだったが、0―2で帝京長岡(新潟)に敗れ、初優勝はならなかった。 【写真】二回途中からマウンドに立った冨山信希投手=富山市民 ◇ 先発が打ち込まれ、1点を失った二回1死満塁の場面で東京都市大塩尻の背番号10、冨山信希(3年)は登板した。直後にエラー絡みの失点こそあったが、三回以降は相手打線を無安打に封じ、押され気味だった試合のペースを変えて見せた。 序盤からチームは窮地が続いた。初回は満塁のピンチをしのぐも、二回は連打で先制された。「どこでも投げられる自信はある」と肩を作っていた。 130キロ台後半の直球を生かすため、カウントが取れる変化球を磨いてきた。この日はカットボールを多用して、凡打の山を築いた。「先発のような気持ちで」マウンドに立ち、テンポ良く投げ分けた。九回までの7回3分の2を、被安打ゼロで乗り切る快投だった。 攻撃面ではチーム全体で盗塁の失敗が3度あった。長島由典監督は「劣勢で足をどう使うかが課題。良い勉強になった」と夏に向けた反省を口にした。 「夏は悔しさを晴らして甲子園に行きたい」。冨山は前を向いて話した。
朝日新聞社