〔東京外為〕ドル、153円台半ば=持ち高調整の売りで下落(18日午前9時)
18日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前日の海外市場で持ち高調整とみられる売りがやや強まったことから、1ドル=153円台半ばに下落している。午前9時現在、153円56~56銭と前日(午後5時、154円06~08銭)比50銭のドル安・円高。 前日の海外市場では、欧州時間は調整売りが続き、153円60銭台に下落する場面もあった。米国時間の序盤は11月の米小売売上高が強めとなり、一時153円90銭台まで買われた。ただ、その後は、上昇した米長期金利が低下に転じ、ドル円は153円10銭近くに反落。終盤は153円40~50銭前後で推移した。 東京時間の早朝はやや買われて153円50銭台で取引されている。米国時間に売られた流れからは「上値の重さが意識される」(FX業者)ものの、明日に日米金融政策決定の公表を控え、「積極的には動きにくいだろう」(大手邦銀)と指摘されている。 FOMCは日本時間の明日未明、きょうから始まる日銀決定会合は明日の昼頃に終了する予定だ。FOMCは0.25%の利下げを決める一方、日銀は現状維持になるとみられ、「いずれも金融市場にはほぼ織り込み済み」(先のFX業者)という。 焦点は、FOMCについては来年の利下げ頻度の減少度合いと、日銀は年明けの利上げスタンス。市場では「植田日銀総裁が会見で、利上げに前向きな姿勢を示すかどうかがポイント」(先の大手邦銀)とされ、内容次第ではドル円は動意付く可能性がある。 ユーロも対円は下落。対ドルはもみ合い。午前9時現在、1ユーロ=161円15~17銭(前日午後5時、161円72~75銭)、対ドルでは1.0494~0494ドル(同1.0497~0498ドル)。