出会ったクルマにもうメロメロ! あなたは“ひと目惚れ”でクルマを買ったことがありますか
見た目vs機能
2024年3月、BMWジャパンとホンダがクルマ購入に関する調査結果を発表した。いずれも全国の20代から60代の男女1000人を対象に実施した。 【画像】画面ちっさ! これが40年前の「カーナビ」です(計9枚) BMWジャパンは「ひと目惚れ購入に関する調査」を実施し、ひと目惚れがクルマ購入の常とう手段なのか、動機となるのかを調査した。 ホンダは「クルマの専門用語に関する調査」を実施し、それぞれ調査目的は異なるが、機能ではなく 「見た目」 がクルマ購入の大きな動機となっていることがわかった。これらの調査結果を通じて、クルマを見た目で判断し、ひと目惚れで購入することはアリなのかを考えてみた。
「ひと目惚れ」の力とBMWの新戦略
BMWジャパンが実施した「ひと目惚れ購入に関する調査」によると、年代が下がるにつれてひと目惚れでクルマを購入する人の割合が高くなっていることがわかった。 普段からひと目惚れで物を購入する人は全体の54.9%であるのに対し、「クルマ」をひと目惚れで購入した人は36.2%にとどまった。クルマは見た目よりも機能性が重視されるため、ひと目惚れだけで購入するのは難しいと思われる。購入理由は 「デザイン(46.8%)」 が1位で、僅差の2位はコストパフォーマンス(46.1%)だった。 この結果から、まずデザインで目を引き、その上で内外装の装備や維持費などのコストパフォーマンスの高さをアピールした方が、クルマが売れやすいことがうかがえる。これは将来の車両開発のヒントになるのだろうか。 この調査に関連して、BMWジャパンは 「“ひと目惚れ”こそ最強。」 というキャッチコピーとともに、BMW X2/iX2を公式ウェブサイトで紹介している。 実際にひと目惚れするかどうかは人それぞれだろうが、筆者(北森ヒトシ、自動車フリーク)は一瞬で心をわしづかみにされた。もしクルマの購入を検討していたら、間違いなくひと目惚れで購入したと思うので、ひと目惚れでの購入は“アリ”だと感じている。 調査結果で最も興味深かったのは、ひと目惚れで購入した商品を今でも気に入っている人が90%を超えたことで、 「ひと目惚れと満足度」 の関係は科学的にも証明されている。人間がいかに視覚を通じて直感的に物事を認識しているか、そして、一目見て気に入ったものに愛着を抱くことは日常生活でよくあることであることを明確に示している。