フォルクスワーゲン、新型「ゴルフR」「ゴルフ R ヴァリアント」日本初公開 「ID.バズ」今夏導入予告も
千葉県千葉市美浜区の幕張メッセ(千葉県千葉市)で、カスタムカーと関連製品の展示会「東京オートサロン2025」が1月10日~12日の会期で開催されている。 【画像】フォルクスワーゲンブース フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、東ホール8にブースを出展し、1月10日に行なわれたプレスカンファレンスで新型「ゴルフ R」「ゴルフ R Variant(ヴァリアント)」のジャパンプレミアを実施した。発売は1月下旬以降を予定している。それぞれ「R」「R Advance」の2グレードを用意し、価格はゴルフ Rが704万9000円~749万9000円、ゴルフ R ヴァリアントが712万9000円~757万9000円。 搭載する2.0リッター直列4気筒ターボエンジンの最高出力は、先代モデルより13PS向上した245kW(333PS)/5600-6500rpm、最大トルクは420Nm/2100-5500rpmを発生し、EA888エンジンファミリーとしてもっとも高出力なチューニングがされた。0-100km/h加速は欧州仕様の計測値で4.6秒。トランスミッションは7速DSGで、フルタイム四輪駆動となっている。 エクステリアではLEDマトリックスヘッドライト、イルミネーション付きVWエンブレム、リアコンビネーションランプ、バンパー形状が新デザインになっているほか、新たに19インチ鍛造ホイール「ヴァルメナウ」をオプションで用意(R Advanceに標準)。ホイールの重量はアロイホイールよりも約20%軽量な8kgとなっている。 また、インテリアではタッチ式スイッチや大型のパドルシフトを備えたステアリングホイール、中央に大きく回転計(レブカウンター)を配する専用デザインのデジタルメータークラスターなどがRモデルだけに与えられた。シートはヘッドレスト一体化のスポーツシートとし、ベースはブラック/ブルーのR専用デザインのマイクロフリースシート、「R Advance」はシート側面部分にカーボン調エレメントを配したナパレザーシートを標準装備する。 新型ゴルフ R ヴァリアントは、新型ゴルフ Rのパワートレーンはそのままに、ステーションワゴンに仕上げたモデル。 ほかにも新型「ゴルフ GTI」も展示された。パワートレーンは2.0リッター直列4気筒ターボエンジンで、最高出力195kW(265PS)、最大トルクは370Nmを発生する。 ■ 新型ゴルフ R&ゴルフ R ヴァリアントをアンベール プレスカンファレンスでは、フォルクスワーゲン ジャパン ブランドディレクター イモー・ブッシュマン氏が登壇。フォルクスワーゲンのスポーツアイコンモデルと言えるゴルフ Rやゴルフ GTIの歴史に触れ、2002年発売された最初の「R」モデルとなった「ゴルフ R32」では3.2リッターV6エンジンを搭載し、241馬力、最大トルクは320Nmを発生し、パワーを路面に伝えるために4モーションを搭載した歴史を紹介。それ以来、「R」モデルは30万台以上販売されたことを報告した。そのDNAを引き継いだのが今回の新型ゴルフ Rとなっている。 また、今回展示された3台に加え、2024年末に発売され2月中旬にデビューフェアを予定している新型「パサート」、今夏に導入予定のアイコニックなバッテリEVのミニバン「ID.Buzz(バズ)」にも触れ、ラインアップが充実することを示唆。「2025年は日本におけるフォルクスワーゲンにとって、本当にエキサイティングな年となる」とした。 最後にブッシュマン氏は、「日本には確立したカーカルチャーがあって、とてもすばらしいことだと思っています。新型ゴルフ Rや新型ゴルフ R ヴァリアントのようなハイパフォーマンスカーを好む人に向けて、フォルクスワーゲンが目指す“走りの楽しみ”を今年は盛大に復活させたいと考えています。フォルクスワーゲンは、親しみやすく近づきやすいブランドであることを目指しています。ぜひ多くの人に体感していただきたいと思っています」とメッセージを送った。
Car Watch,村上俊一