Moto3カタルニア決勝|ダビド・アロンソ、絶妙な逃げ切り決め今季4勝目。日本勢は山中琉聖の11位が最上位
MotoGP第6戦カタルニアGPのMoto3クラス決勝レースは、CFMOTO Gaviota Aspar Teamのダビド・アロンソが勝利した。 【リザルト】Moto3カタルニア決勝レース結果 Moto3クラスの予選で日本人ライダーは、古里太陽(Honda Team Asia)が自己ベストとなる4番手を確保。山中琉聖(MT Helmets - MSI)も5番手に続いた。鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)は21番手からのスタートだ。なお古里は今回ダブルロングラップペナルティが科されているため、レース中のどこかで消化する必要があった。 18周の決勝レースはスタートでかなり激しいポジション争いが展開されたが、ポールシッターのイヴァン・オルトラ(MT Helmets - MSI)が先頭をキープ。3列目から大きくポジションを上げてきたダニエル・オルガド(Red Bull GASGAS Tech3)、ダビド・ムニョス(BOE Motorsports)、古里、コリン・ベイアー(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)といった面々が上位を占めた。 先頭争いはベイアーに勢いがあり、3周目のターン1で先頭に浮上。そして古里とムニョスの2人は、ここでロングラップペナルティを消化した(古里の2回目は6周目に消化)。 トップ集団は8人の大きな固まりとなっていて、ベイアーもなかなか引き離すことができなかった。その間にトップ争いのバトルは過熱していき、度々トップは入れ替わっていった。 オルガドとオルトラが主にトップ集団を引っ張りながらレースは中盤に突入。また集団のペースがさほど速くなかったことから、ロングラップペナルティを受けていたムニョスも集団に復帰して、さらに15番手までのライダーが大きな差も無く連なるという状況だった。山中はここで7番手周辺に位置し、表彰台も狙える場所でチャンスを伺っていた。 トップを走るライダーはレース中盤以降も安定しなかった。ベイアー、オルトラ、オルガドらが主に引っ張ったが、その中でアロンソはトップにこそ上がらないものの常に3番手以内につける安定ぶりだった。 そしてアロンソは残り7周でついに動きを見せた。ターン1にかけてオルトラを追い抜いて行き、そのままライバルたちを引き離そうとプッシュを始め、ここにきてファステストラップも記録した。 アロンソがペースを引き上げたことで、先頭集団は少しずつ分離していく。2周もするとオルトラ、ベイアー、オルガドらを含めたトップ4が抜け出す形となった。 以降はラストラップに入るまでアロンソがトップを走行した。そしてラストラップのターン1ではオルトラが前を狙ったが、アロンソはここをディフェンス。 残るセクターでもオルトラ、そしてホセ・アントニオ・ルエダ(Red Bull KTM Ajo)、ベイアーというライバルたちからプレッシャーがかかったものの、アロンソはそれらライバルたちのアタックを、全て跳ね除けてトップチェッカー。タイミングを見極めた逃げ切りをしっかりと決めて2戦連続勝利を果たし、ポイントリーダーに立った。2位はオルトラ、3位はルエダだ。 日本人ライダーの結果は、古里が2度目のロングラップペナルティを6周目に消化した後にターン4で転倒。上位集団で争える速さを見せていただけに、悔しい結果に終わってしまった。 山中は後半に先頭集団がペースアップした後はついていけず、11位でレースを終了。また鈴木はレース中盤にショートカットによるロングラップペナルティを科されてしまい、15位でのフィニッシュとなった。
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