「消えた天才」 広海(佐野勇斗)、過去を打ち明ける (ネタバレあり):ドラマ「マイダイアリー」
佐野勇斗が出演するABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ「マイダイアリー」の第5回が11月24日に放送された。(ネタバレあり) 本作は、物足りなかった人生を変えた“かけがえのない居場所”と何気ない幸せな日々を描いた、日曜の夜に心をそっと軽くするヒーリングドラマ。完全オリジナルの本作は、社会人1年目となった主人公が各話、些細なきっかけで過去の大切な思い出を振り返る構成で、大学時代を共に過ごした仲間との何気ない日常とその繋がりをノスタルジックに紡いでいくヒューマンドラマ。 描かれるのは、自分と他人との間に見えない距離を感じ、言語化できない悩みを抱える若者たちの等身大の姿。育った環境や性格もバラバラな彼らが偶然出会い、次第に互いを受け入れ 合うことで、やがて〈心の居場所〉となっていく様子を情感豊かに写し出す。そんな〈青春時代を経験したすべての人〉へ贈る、心温まる物語。 佐野勇斗が演じる徳永広海は、理学部数学科の3年生。アメリカの大学に進学するも挫折し、3年生の春から優希が通う大学に編入。幼少期から知識欲旺盛で、数学が得意だった広海は、小学生の頃ギフテッドと判定される。クラスで孤立したことをきっかけにホームスクーリングを選択した過去がある。以来、いつもどこか寂しさを感じていたが、優希たちと出会い…。 11月24日に放送の第5回を迎えたドラマ『マイダイアリー』。 物語は5人が大学3年生の2月に遡る。 広海(佐野勇斗)は優希(清原果耶)に誘われてインドカレーを食べに来ていた。 広海は昔の仲間に会う前、優希は大学のテストを受ける前だった。 広海はスプーンを落としてしまい、片方の靴下を汚してしまう。 しかしスプーンが見事にくるぶしの隙間に挟まり、広海は「こんなことある!?」と困った顔をするも、 優希の「たぶんね、人類で初じゃないかな」という言葉を聞き、広海は「ならいっか」と笑顔になり、 和やかな空気が流れる。 広海は優希と別れた後、靴下を交換するために一度自宅に帰る。手洗いしても汚れが落ちず、洗濯機も壊れていた為、片方だけ履き替え、左右別々の靴下を履く。 広海は小学校に通うのをやめた頃、孤立しないために行っていたギフテッドの子供たちを支援する財団・ キャンバス育英財団の同窓会の会場に足を運んでいた。 そこで幼馴染の増田克弥(福崎那由他)と再会する。2人は左右別々の靴下を履いていることを見せ合う。 克弥はかつて天才小説家として将来を嘱望されていたが、現在は新聞社のライターとして働いている。 広海は、克弥が自分のことを「消えた天才」として記事にできると話していることを偶然聞いてしまい、 聞かれていることに気づいた克弥は広海に対し、自分と同じく「“元”天才」となった広海に強く当たる。 大学の図書館で広海がため息をつくと、偶然そこに愛莉(見上愛)も居て、同じくため息をついていた。 愛莉に「徳永君はどう?人と違う人生を歩むって」と聞かれる広海。 愛莉はこのまま教師になることを迷っているという。 広海は、今の自分は「自分の思う方に進めばいいよ」と言ってあげられないと謝る。 「違う方に進むって、、、それなりに覚悟が必要だよ」と、自分自身にも言っている様子で愛莉に話す。 優希とまひる(吉川愛)にまだ話していないという愛莉に、「きっと、打ち明けて大丈夫な人達だよ」と 勇気づける。 それに対し愛莉は「徳永君もね」と、広海も何かに悩んでいるのを察して励ます。 広海は壊れてしまった洗濯機を買い替えるため、虎之介(望月歩)にアルバイトの始め方について相談する と、一緒にホテルのアルバイトをすることに。 広海は仕事中、人や物が無秩序に動き回っている空間に滅入ってしまい、呼吸が早くなり、手も震えてし まう。 その後、虎之介のバイト先のレストランに集まっていた優希、まひる、愛莉の下に虎之介がやってくる。 暗い表情で深刻な様子の虎之介。何があったのか聞くと、ホテルでのアルバイトの最中、広海が無理をし て結果的に失敗してしまったことを話す。 虎之介は、広海から「ごめんね、巻き込んじゃって」と言われたというが、元は自分が言い出したことな のにそんなことを言わせてしまったと責任を感じている。 広海は自分がギフテッドだとわかったきっかけを優希に話す。 きっかけは、限られた空間の中で人や物が無秩序に動いている場所に居るのが辛かったこと。 広海はもうとっくに平気だと思っていたが、アルバイトをしたことでまだダメだったことに気づく。 さらに友達を巻き込んで迷惑をかけてしまったことに落ち込んでいた。 今の自分は中途半端で、さらに自分の人生の話をたった数万で売るのが嫌でインタビューを受けることを 躊躇したこともあり、自分のことをかっこ悪いと話す。 そんな広海に優希は「そんなことない。ダメだったかもしれないけど、それは過去の自分に向き合っただ けだよ」と励ます。 克弥のインタビューを受けることにした広海。 広海は克弥に、一緒に過ごした時間は居場所だったと伝えてお礼を言う。克弥も広海の言葉を受けて、自分が焦って広海にも強く当たってしまったことを謝る。広海と克弥はまた一緒に笑って話せるように。 テストを終えた広海たち5人は、再び優希の家で集まることに。 広海は愛莉から「優希のことよろしくね」と頼まれる。広海と優希の波長が気に入っているという。 またしても広海と優希以外は先に眠ってしまう。2人はこっそり外へ抜け出すことに。 広海は記事のタイトルが「消えた天才」だということを優希に話す。 広海は「消えたってことは、どこかにいたってことで、僕はどこにいたんだろう」と言う。 広海は自分が日本に帰ってきた理由は、ずっと取り組んでいた問題を他の人に解かれてしまい燃え尽きて しまったこと、あの時から自分の中の時計が止まったままであることを打ち明ける。 優希に打ち明けながらも、こういう巻き込み方はよくないと謝る広海。 巻き込んじゃダメな理由を聞く優希に対し広海は「二つで一つ。靴下と一緒。」 「だれかと生きるって二人で一つ。靴下と一緒」と話し、 自分のせいで一緒にいる人も変だと指さされるのが怖いからだと話す。 広海の話を聞いた優希は靴下を買いに行こうと言い出す。 靴下を買った2人は優希の提案で片方を交換することに。 優希は広海に「変かどうかはだれかに決められるものじゃない、自分で決めるものだよ」 「自分の靴下の片方をだれかが持ってるって思ったら、なんか、『ある』って実感湧かない?」 「徳永君がちゃんと『ある』って、私知ってるから」と伝える。 優希の寄り添ってくれる言葉に元気づけられる広海。 広海は、優希と交換した左右別々の靴下をお守りのように見つめ、もう一度論文を書いてみようと思っていることを優希に伝える。 【放送情報】 ABCテレビ・テレビ朝日系『マイダイアリー』 毎週日曜よる10時15分 【キャスト&スタッフ】 出演:清原果耶 佐野勇斗 吉川愛 見上愛 望月歩 坪倉由幸 中村ゆり 勝村政信