通常国会は異例の幕開け 岸田首相の施政方針演説先送り
日テレNEWS NNN
通常国会が26日、召集されました。自民党の派閥の政治資金をめぐる事件を受け、国会論戦は「政治とカネ」の問題が焦点となります。中継です。 26日に開会したばかりの衆議院本会議場からお伝えします。正午から本会議場には議員が集まっていましたが、多くのカメラが裏金疑惑のある議員に説明を求めるため待ち構えるなど、緊張感のある召集日となりました。 また、この国会は2つの点で「異例の幕開け」となりました。 1つ目の異例は、多くの場合、召集日に行われる首相の施政方針演説が今回は行われなかったことです。野党側が「政治とカネ」の集中審議を先にやるべきと主張し、30日に先送りになりました。 2つ目は、政治資金をめぐる事件を受け、安倍派に所属する衆議院、参議院の委員長11人が交代したことです。野党側はこの問題で追及を強めています。 立憲民主党・安住国対委員長「全ての議員がいくら、どれぐらい関わったのか、きちっと国会に出すように、調査チームなり、ちゃんと設けて、速やかに出してほしい。そういうことがないと、予算審議っていうのは順調にいかないのではないか」 野党側は、来年度予算案の審議で安倍派議員の証人喚問を求めるなど、政府与党が目指す予算案の年度内成立に簡単には応じず、攻防が激しくなるのは確実です。 また、この国会では政治とカネの問題への対策として、政治資金規正法の改正が実現するか、どこまで踏み込んだ内容になるかも注目です。