【Ado】「過去の自分の背中を押せた」自身が作詞作曲を手がけた「初夏」の制作秘話について語る!
Adoさん作詞作曲も収録! 『桜日和とタイムマシン with初音ミク/初夏』を誕生日10/24にリリース
2020年にメジャーデビュー曲「うっせぇわ」が大ヒットして以来、圧倒的な活躍を続ける歌い手・Adoさん。今年は、自身初となる世界ツアーを開催したほか、女性ソロアーティスト史上初となる国立競技場での単独ライブ、さらには全国アリーナツアーを成功裏に終えました。そんな彼女が、22歳の誕生日である10月24日に初のCDシングル『桜日和とタイムマシン with初音ミク/初夏』をリリース。 インタビュー前編では、彼女が尊敬してやまない初音ミクとの共演を果たした「桜日和とタイムマシン with 初音ミク」と、自身が作詞作曲を手がけた「初夏」の制作秘話についてお届けします。 歌い手 Ado あど●2002年10月24日、東京都出身。2020年にリリースしたメジャーデビュー曲「うっせぇわ」が社会現象に。以降、数々のヒット曲を生み出し続けている。2024年2月からは世界ツアー「Wish」、4月には女性ソロアーティストとして初の国立競技場でのライブ、Ado SPECIAL LIVE 2024「心臓」、7月からは初の全国アリーナツアー “Ado JAPAN TOUR 2024『モナ・リザの横顔』”を開催し、話題を呼んだ。
「歌い手になりたい」。夢を追っていたあの頃の自分の背中を押す「桜日和とタイムマシン with初音ミク」
――初のCDシングル『桜日和とタイムマシン with初音ミク/初夏』の制作の出発点を教えてください。どういう想いがあったのでしょうか。 Adoさん:『桜日和とタイムマシン with初音ミク/初夏』は、どちらも私のパーソナルな部分に触れている大事な楽曲で、自分としては特別なタイミングでリリースして、みなさんに聴いていただきたいという想いがありました。そこで、22歳の誕生日にリリースすることを決めました。 ーーAdoさんが尊敬する初音ミクと歌い手・まふまふさんとのコラボレーションが実現した「桜日和とタイムマシン with初音ミク」。まふまふさんが書き下ろした本曲のデモを聴いた時のことを教えてください。 デモ音源は、ワールドツアー中、真冬の韓国で、雪が積もった街を車の中から眺めながら聴いたのですが、「わぁ、なんて素敵なんだ」と感動したのを覚えています。小さい頃にずっと聴いていたまふまふさんの青春ソングそのものだなと感じましたし、ここに私と(初音)ミクの声が乗ったら、絶対に素敵なものに仕上がるだろうなと確信しました。曲調だけでなく、温かさと切なさが織り交ぜられた歌詞も素晴らしくて、まるで目の前に桜があるかのような気持ちになって、「日本が恋しいな」「早く春が来て欲しいな」と感じましたね。 ――「桜日和とタイムマシン with初音ミク」のレコーディングでは、どういった点を意識したのでしょうか。歌唱で工夫した点はありますか? Adoさん:私は、がなりやシャウトなど、パワフルな声を出すことが得意ですが、今回は楽曲の持つ雰囲気に合わせて、私自身の純粋な声を、言葉を丁寧に乗せることを心がけました。あと、ボーカロイドと人間の声が調和した、聴き心地のよい楽曲に仕上げたいという思いがありましたので、特にサビ部分では、ミクの声が引き立つような歌い方を意識しています。 ――そうしてレコーディングを終えて、完成した音源を聴いた時はいかがでしたか。 Adoさん:人間とボーカロイドの声が重なり合っていることに、ボーカロイドファンとしてグッとくるものがありました。また、歌い手になりなくて必死にもがいていた過去の自分の背中を、「夢が叶ったね」と押せたような気がして、とてもうれしかったです。