【Ado】「過去の自分の背中を押せた」自身が作詞作曲を手がけた「初夏」の制作秘話について語る!
『桜日和とタイムマシン with 初音ミク/初夏』通常盤¥1500(ユニバーサル ミュージック)
自分をもっと愛してあげたい。作詞作曲を手がけた「初夏」
――「初夏」は、Adoさんが作詞作曲を手掛けられました。 Adoさん:この曲は16~17歳の時に作り始めました。当時から作詞作曲はしていたものの、「私の曲は、果たして世間のみなさまの期待に応えられるか?」という不安や自信のなさから、世に出すことを躊躇していました。それに振り返ると、私は物事を中途半端に終わらせることが多く、ワンコーラスしかなかったこの曲も「完成させたいけれど、きっとできないだろうな……」と半ば諦めていたところもあったと思います。 でも、この曲を完成させることで、自信のない自分を受け入れたい。愛せるようになりたいという気持ちもずっと心の底にありましたので、今回一歩踏み出して、この曲を仕上げることにしました。 「初夏」というタイトルはそのままに、歌詞は改めて書き直して、現在の自分の情けない部分や嫌いな部分を、自分らしいストレートな言葉選びで表現しました。スムーズに書けた部分もあれば、悩んでしまいかなり時間がかかった部分もありましたね。 ――では、この楽曲を仕上げる前後では、Adoさんの中に何か変化があったのではないでしょうか。 Adoさん:そうですね。以前より、ありのままの自分を受け入れられるようになりましたし、自分をもっと知っていこう思えるようになったので、少し成長できたかなと思います。
『初夏/桜日和とタイムマシン with 初音ミク』通常盤¥1500(ユニバーサル ミュージック)
――この楽曲のレコーディングはいかがでしたか。
Adoさん:普段からセルフディレクションでレコーディングを進めることが多く、必ずしもディレクターさんがいるわけではないのですが、仮歌や作曲者さんからのメッセージが全くない状態でのレコーディングは本当に難しかったです。 自作曲なので、どんな解釈をしても全てが正解になってしまう。無限に選択肢があるので、「いや、う~ん、こっちのほうがいいかな」と迷うこともありましたが、最終的にシンプルに、真っ直ぐ歌い上げて完成させました。