J1札幌 MF近藤友喜が憧れの金子拓郎との対面を力に飛躍を目指す…9日はルヴァン杯・J3富山戦
J1北海道コンサドーレ札幌MF近藤友喜(23)が、憧れの先輩との対面を力に飛躍を目指す。札幌はオフ明けの7日、宮の沢で練習を再開した。近藤らがグラウンドで汗を流す中、クラブハウス内ではクロアチアのディナモ・ザグレブに期限付き移籍中のMF金子拓郎(26)がトレーニングしていた。近藤にとっては、日大の3学年上にあたる先輩との“共演”。「大学1年生の時から憧れはあった。ああいう選手になりたいって思います」と声を弾ませた。 昨年7月に移籍した金子が務めていた右ウィングバックの後釜として、今年加入。ともに武器はドリブルだが、切り返しが得意な先輩に対し、近藤は縦への突破力が持ち味。12試合で2得点と奮闘を続けているが、最下位の状況に負い目も感じている。 2日のアウェー・東京V戦の前日、金子がチーム宿舎へ激励に訪れた。「金子選手がいなくなって僕が来て、降格圏にいる現状で、まっすぐ目を見て『お疲れ様です』と言えなかった」。試合では今季2点目を挙げるも3―5で敗戦。3連敗からの立て直しへ、5日には金子に助言も求めた。「僕がもらったアドバイス。内緒です」と内容は明かさなかったが「(次は)自信を持ってあいさつできる結果が残せれば」とピッチで躍動し、笑顔の再会を果たす覚悟だ。 勝てば準々決勝進出が決まる9日のルヴァン杯・J3富山戦へ向けては「勝てばチームの雰囲気の向上にもつながる。次に進めるようにやれれば」と意欲。先輩に恥じないプレーを、近藤が右サイドで見せにいく。(砂田 秀人)
報知新聞社