フィンランド当局、ロ関連の船舶拿捕 通信回線切断の疑い
[ヘルシンキ/オスロ 26日 ロイター] - フィンランド当局は26日、フィンランドとエストニアを結ぶ海底電力ケーブルを25日に突然停電させたほか、インターネット回線4本を損傷または切断した疑いで、ロシア産石油を積載した船舶をバルト海で拿捕した。 沿岸警備隊の当局者は記者会見で、同船舶に警備隊の乗組員が乗り込み、フィンランド領海へと誘導したと説明した。 フィンランド税関は積荷を押収したと発表。同船舶はロシアが制裁を回避して石油取引を行うために利用しているとされる「シャドーフリート」(影の船団)に属しているとの見方を示した。 バルト海諸国は2022年以降、電力ケーブルや通信回線、ガスパイプラインの一連の停止を受けて、妨害行為の可能性に警戒を強めている。ただ、海底設備は技術的な故障や事故の影響を受ける可能性もある。 これより先、フィンランド警察は声明で「警察は国境警備隊や他の当局と協力して事件の一連の出来事を捜査している」と説明。警察は船名には言及せずに捜査官らが外国船の関与の可能性について捜査していると述べていた。