SMAP黒塗り問題が他にも…映画『十三人の刺客』パッケージでも稲垣吾郎が黒塗りされた裏事情
先日、再放送されたフジテレビのドラマ『古畑任三郎』での“SMAP写真黒塗り”が、物議を醸した。 【黒塗りが......】すごい!映画『十三人の刺客』DVDパッケージの稲垣吾郎の姿が黒塗りに.. キー局でドラマ制作を担当するプロデューサーはこのように話す。 「SMAPの扱いに関して権利関係が複雑だからとか、事務所に残留した木村拓哉さんに忖度してとかいう報道がありました。ですが、もっと単純な話で、ドラマを再放送する場合は出演者に許可を取ることになっています。そんなことはめったにないのですが、よく知られた話です。 例えば、現在ベテランの人気女優がデビューしたての頃にドラマで半裸になっていました。そのドラマは二度と再放送されることはないといわれています。その女優さんが亡くなったとしても、生前にOKが出ていなければ再放送はできないからです」 SMAPの場合は知っての通りメンバー5人のグループだった。上記のように再放送する場合は全員に許可を取らねばならないのだが、たとえ全員が許諾してもダメな場合がある。それはSMAPというグループとして許可が下りなかった場合だ。『古畑~』は過去にもSMAPが出演した回だけ再放送されていない。 「察する通り、グループが解散した後です。当時のジャニーズ事務所がOKを出さなかったからなのだろうと、容易に想像できます。現在SMAPは存在してなくて、当時許可を出していたジャニーズ事務所もなくなっています。お伺いを立てるところもないわけですから、今後もSMAPに関してはどこも触れることはできないと思います。 亡くなったメリー喜多川氏は、事務所を去った3人と共に新しい事務所を立ち上げた当時のマネジャーを絶対許さないと言っていたそうですから、残された関係者はその意志を尊重するでしょう」(前出・プロデューサー) その3人のうちのひとり、稲垣吾郎にもその余波は及んでいた。それは稲垣が出演した映画『十三人の刺客』なのだが、“SMAP黒塗り写真”と同じような状況だった……。 「’10年に公開された同映画で、稲垣は極悪非道な大名を演じ、大絶賛を浴びました。ジャニーズのタレントが悪役を演じるのは非常に稀なことで、演じたとしても義賊や救いどころのある悪役であって、どこから見ても許しようのない悪役を演じたのは稲垣が初めてでした。 しかもその最期は首を切り落とされ、首は厠(かわや)に転がっていくという、吾郎ファンからは悲鳴が聞こえてきそうなシーンで幕を閉じます。ジャニーズファンでなくとも『大丈夫なのか』と声が上がったほど凄絶な演技を見せ、稲垣の役者としての評価が爆上がりしました」(映画雑誌編集者) 映画は1年後にDVD化され、発売されることに。DVDのパッケージはごく普通に、主要な出演者が顔を揃えており、稲垣も何かに取り憑かれたような表情で、白い寝衣で写っている。 ブルーレイも発売され、これまで何度か再販もされている。現在もネットなどで中古作品が並んでいるが、大手ネット通販サイトでは、なぜか稲垣の部分が黒塗りにされているのだ。発売元である(株)セディック・インターナショナルに問い合わせると、 「発売を始めた当初から現在まで、パッケージのデザインは一切変えておりません。もちろん稲垣さんもそのまま写っています」 という。 そこで、大手通販サイトに問い合わせたところ、 「出品者が販売している商品の画像を、本サイトの判断で加工したり、手を加えることは一切ありません」 との回答を得られた。どういうことなのだろうか……。 「ネットにDVDなどのパッケージが掲載される場合、稲垣さんが旧ジャニーズ事務所から脱退されて以降は、黒塗りにされた画像が掲載されている場合が多いですね。黒塗りにしないで、そのまま掲載しているところも中にはあるので、販売元に『稲垣さんの画像を消すように』と事務所からNGが出た可能性もあります」(ネット販売に詳しい専門家) そこで、同映画の販売元である『東宝株式会社』に問い合わせたが、期日までに回答は得られなかった。稲垣の所属事務所である『CULEN』にも問い合わせると、当該事実については、 「知りませんでした」 とのこと。今後、何かしら、対策を取る可能性についても聞いたが、 「当社が関知できることではありません」 との回答だった。これも、旧ジャニーズ事務所が残した膿のようなものなのだろうかーー。
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